日本からは中平美紗子、田中信行、吉積彩乃が選出
同賞ではこれまで石塚源太(2019)、稲崎栄利子(2023)、青木邦眞(2025)らが大賞を受賞してきた。今回も日本からファイナリストが選出されており、京都を拠点とするタペストリー作家・中平美紗子(1992年生まれ)、金沢在住で漆を現代的に解釈する田中信行(1959年生まれ)、富山を拠点にフォーヴィスムと日本の「間」の概念から着想を得た作品を手がけるガラス作家・吉積彩乃(1991年生まれ)の3名が名を連ねる。
中平は、縞模様の再解釈をテーマにしたタペストリーを出品。柔らかく折れ曲がるようなフォルムと、青と黄色の繊細なストライプが、絵画と彫刻のあいだを往還する作品だ。田中は、乾漆技法による擬人的な自立形態を提示し、漆の層を幾度も重ね磨き上げる工程によって、光沢と存在感を際立たせる。吉積は、金型を用いた手吹きガラスに成形とバーナーワークで曲線を施したガラス彫刻を発表し、色彩とねじれを内包する立体でガラスの変容可能性を探る。



そのほか、韓国、デンマーク、ナイジェリア、ブラジル、ジンバブエなど、世界各地から選ばれた作家たちが、それぞれの文化的背景や素材への深い理解をもとに作品を展開する。
なお、これらファイナリストの作品は5月12日から6月14日までナショナル・ギャラリー・シンガポールで展示。受賞者発表は5月12日に行われ、大賞受賞者に5万ユーロ、2人の特別賞受賞者にそれぞれ5000ユーロが授与される。
また2026年からは、過去のファイナリストを対象とした新たな支援プログラムも始動。トラベルブランドのベルモンドとの提携により、スペイン・マヨルカ島のホテル「ラ・レジデンシア」でのアーティスト・イン・レジデンスを実施。ロエベ創業の地スペインの文化的景観と対話しながら制作する機会が提供される。
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