「宗教や時代を超えた普遍的な祈り」をテーマに制作を行う加藤巍山(かとう・ぎざん)。2017年より5都市の美術館を巡回した「驚異の超絶技巧!展」の参加作家としても注目を集めた仏師/彫刻家だ。9月22日よりニューヨークで行われる「CHRISTIE’S Japanese and Korean Art」にも現存の作家として初めて参加し、カタログの表紙に起用されるなど、国際的に評価が高まっている。
今回、GINZA SIX内の銀座 蔦屋書店が、加藤とともにチャリティプロジェクト「瑞光―新しい時代の兆し―」をスタート。このプロジェクトでは、加藤が希望と平穏を願い、吉兆をあらわす瑞獣“麒麟”を彫る新作《瑞光》の制作過程を、動画配信などでレポート。また、オンラインオークションで本作の販売を行い、収益の10パーセントを日本赤十字へ寄付するという。期間は10月1日~12月31日。
同プロジェクトは、サイレントオークション形式。従来のオークションのように金額をその場で競り合うのではなく、自他ともに入札金額は公表されない。落札希望者は、期間中に特設サイトより自身の入札金額をメールで送信。そのなかで最高金額を入札した者が落札できる。
未曾有の自然災害や疫病、国際的な衝突など様々な社会問題に脅かされる今日の世界。加藤の新作《瑞光》は、この困難な時代を乗り越えていこうという希望の象徴となるだろう。