明治工芸と現代美術が対峙。大反響を呼んだ「驚異の超絶技巧」展の第2弾が岐阜県現代陶芸美術館で開催

岐阜県現代陶芸美術館にて「驚異の超絶技巧!明治工芸からアートへ」が6月30日から8月26日の会期で開催。2014年から翌年にかけて6都市を巡回し、大好評を博した「超絶技巧!明治工芸の粋」展の第2弾となる。前回からさらに進化したというその内容とは?

前原冬樹 一刻:皿に秋刀魚 2014

 岐阜県現代陶芸美術館にて開催される「驚異の超絶技巧!明治工芸からアートへ」展は、2014年から翌年にかけて6都市を巡回した「超絶技巧!明治工芸の粋」展の第2弾だ。

 明治工芸とは、幕末・明治期の日本でつくられた工芸作品。その分野も漆工や七宝、木彫、陶磁器、刺繍絵画など多岐におよぶ。職人技ともいえる精巧な技術から生み出される、繊細ながらもリアリティあふれる迫力は多くの人を魅了してきた。前回の展覧会をはじめとして、近年、国内でもその再評価が急速に進んでいる。

安藤緑山 胡瓜 明治〜大正

 本展では、明治工芸とともに現代作家が手がけた作品を同時に展覧。いまだ再評価の途上にある緻密な工芸作品を「超絶技巧」をキーワードに、明治時代の作品をはじめ、15人の現代作家が手がける作品が並ぶ。

 古今の作品たちが備える「リアルさ」、そしてその存在感を支える「技」。明治工芸と現代美術の共鳴がおりなす伝統工芸の世界には、幾重もの驚きに満ちた鑑賞体験が待っているだろう。

並河靖之 蝶に花の丸唐草文花瓶 明治 清水三年坂美術館蔵

編集部

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