今週末に見たい展覧会ベスト28。「田中信太郎」展から「エットレ・ソットサス」展まで【3/6ページ】

「文化財よ、永遠に2026 -次代につなぐ技とひと」(泉屋博古館

海北友雪筆 麟祥院本堂障壁画「雲龍図」 江戸時代 17世紀 麟祥院 場面替えあり

 京都の泉屋博古館で、特別展「文化財よ、永遠に2026 -次代につなぐ技とひと 住友財団文化財維持・修復事業助成の成果展示」が開催されている。会期は6月28日まで。

 本展では、住友財団の助成事業によって修理された文化財を展示し、文化財の保存修理を取り巻く環境と技術、そして携わる人に光を当てる。現在の文化財修理において重視される「現状を尊重し、オリジナル部分を保全する」という視点から美術工芸品を紹介している。

 会場では、35年にわたり国内外の文化財維持修復事業を助成してきた同財団の成果とともに、伝統と最新をかね備えた修理技術やその意義について展示されている。

会期:2026年4月4日~6月28日
会場:泉屋博古館(京都東山・鹿ヶ谷)
住所:京都府京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24
開館時間:10:00~17:00  ※入館は閉館30分前まで
料金:一般 1200円 / 学生 800円 / 18歳以下 無料

「フィンランド スピリット サウナ ー建築、デザインからサウナハットまで」(広島市現代美術館

 広島市現代美術館で、特別展「フィンランド スピリット サウナ ー建築、デザインからサウナハットまで」が開催されている。会期は6月28日まで。

 本展では、フィンランドの暮らしに根づいたサウナの歴史や文化に注目。2000年以上前のフィンランドで生まれたとされるサウナは、精をもてなすことで家庭に繁栄がもたらされるとする民話が現在も生きており、家庭や公共施設に備えられている。人々が心身をリラックスさせ、互いにコミュニケーションを取る場としてのサウナの在り方を通して、その文化的背景を紹介している。

 また、アルヴァ・アアルトが手がけた《ムーラッツァロの実験住宅》のサウナ小屋を実寸模型で再現し、建築やデザインの側面からもサウナ文化を提示している。

会期:2026年3月14日~6月28日
会場:広島市現代美術館
住所:広島県広島市南区比治山公園1-1
開館時間:10:00~17:00 ※入場は閉館30分前まで
料金:一般 1100円 / 大学生 800円 / 高校生、65歳以上 550円 / 中学生以下、原爆障害者章・身体障害者手帳ほかをお持ちの方とその介添者 無料

「上野駅と猪熊弦一郎の《自由》」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

猪熊弦一郎 自由 1951 撮影:木奥惠三(2025年2月) 無断転載禁止

 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で「上野駅と猪熊弦一郎の《自由》」が開催されている。会期は6月28日まで。

 猪熊弦一郎は、1951年、戦後の混乱期に上野駅中央改札に大壁画《自由》を制作した。《自由》は東京の「北の玄関口」と呼ばれる上野駅の象徴的な存在となり、70年以上にわたり公開されていた。

 本展では、上野駅の壁画《自由》に焦点を当て、その成り立ちから現在までを紹介。《自由》というタイトルや「絵画は独占するものでなくより多くの人々を喜ばせ、みちびくもの、多くの人々のためになるべきもの」という猪熊の言葉を通して、壁画《自由》の成り立ちから現在までを紹介している。

会期:2026年3月1日~6月28日
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
住所:香川県丸亀市浜町80-1
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで
料金:一般 1500円 / 大学生 1000円 / 高校生以下・18歳未満、各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名 無料

「生誕100年 吹田文明の人生でたどる版画100年のドラマ」(徳島県立近代美術館

吹田文明《南に散りし友に捧ぐII(戦後50年の鎮魂詩)》(1995)徳島県立近代美術館

 徳島県立近代美術館で、特別展「生誕100年 吹田文明の人生でたどる版画100年のドラマ」が開催されている。会期は6月28日まで。

 吹田文明は1926年生まれ、徳島県阿南市出身。版画家。戦争体験や小学校教員としての出発、国際展での評価、美術大学での教員時代を経て、2000年代に至るまで制作を続けた。本展では、同館所蔵の作品を中心に、吹田の初期から2000年代に至るまでの作品約80点を展示し、変容し続ける表現の軌跡をたどる。

 また、吹田と同時代を駆け抜けた作家や現代版画の動向を紹介するトピック展示を行い、戦後日本版画のなかで吹田が占める位置を見つめ直す。展示の最後には「徳島版画」と連携し、版画の魅力を伝えるコーナーも設けられている。

会期:2026年4月25日~6月28日
会場:徳島県立近代美術館
住所:徳島県徳島市八万町向寺山 文化の森総合公園内
開館時間:9:30~17:00
料金:一般 1000円 / 高校・大学生 750円 / 小学・中学生 500円 / 未就学児、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳等をご提示の方とその介助者1名 無料 ※小学・中学・高校生は土日祝・振替休日無料

「長崎県名誉県民 富永直樹/松尾敏男」(長崎県美術館

富永直樹《大将の椅子》(1984)ブロンズ 長崎県美術館

 長崎県美術館で「長崎県名誉県民 富永直樹/松尾敏男」が開催されている。会期は6月28日まで。

 彫刻家・富永直樹(1913〜2006)と日本画家・松尾敏男(1926〜2016)は、ともに長崎市出身の芸術家。戦後大きく変革する美術界において頭角を現し、生涯を通じてそれぞれの分野を牽引する活躍をみせた。

 本展は、富永の没後20年、松尾の生誕100年および没後10年という節目にあわせて開催されている。長崎県名誉県民であるふたりの芸術家の軌跡を顕彰する機会だ。

会期:2026年4月23日~6月28日
会場:長崎県美術館
住所:長崎県長崎市出島町2-1
開館時間:10:00~20:00 ※入場は閉館30分前まで
料金:一般 1200円 / 大学生、70歳以上 1000円 / 高校生以下 無料

編集部