今週末に見たい展覧会ベスト14。「オスジェメオス+バリー・マッギー」展から「SIDE CORE」展まで【3/7ページ】

「企画展 戦後80年 《明日の神話》 次世代につなぐ 原爆×芸術」(川崎市岡本太郎美術館

原爆ドームを撮影する岡本太郎(1963、広島) 画像提供:川崎市岡本太郎美術館

 川崎市岡本太郎美術館で、企画展「戦後80年 《明日の神話》 次世代につなぐ 原爆×芸術」が開催されている。会期は10月19日まで。

 本展は、戦後80年を迎える今年、戦争や被爆の記憶を次世代につなげる展覧会として開催されている。開催のきっかけは、広島市立基町高等学校の生徒たちが描いた「原爆の絵」である。

 広島の爆心地に程近い基町高校では、創造表現コースの生徒たちが被爆者から半年以上の時間をかけて話を聞きとり、その記憶を「次世代と描く原爆の絵」として描く活動を20年近く続けている。本展は、この「原爆の絵」、そして岡本太郎の作品に加え、同じように核の問題に取り組む、現代の第一線で活躍する作家たちの作品によって構成されている。80年前の戦争の記憶を起点として、現代の人々を取り巻く様々な問題を題材に、独自の視点で表現する9組の作家の作品が紹介されている。

会期:2025年7月19日~10月19日
会場:川崎市岡本太郎美術館
住所:神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内
電話番号:044-900-9898
開館時間:9:30~17:00  ※入館は閉館30分前まで
休館日:月
料金:一般 1000円 / 高校・大学生、65歳以上 800円 / 中学生以下 無料

「GO FOR KOGEI 2025」

展示風景より、舘鼻則孝×桝田酒造店《Masuizumi Bottle Art》(2025)

 ものづくりが古くから受け継がれる北陸エリアで、アートやデザイン、建築などのジャンルを横断しながら「工芸」の新しい見方を提案する芸術祭「GO FOR KOGEI2025」が開催されている。会期は10月19日まで。レポートはこちら

 今回のテーマは、⺠藝運動の主唱者として知られる柳宗悦(1889〜1961)の言葉を引用した「工芸的なるもの」。「工芸」というフレームそのものを問い直すことで、すでに規定されたジャンルを通貫する評価軸を提案する。

 昨年同様、会場は2つのエリアで展開されている。今年の参加アーティスト18組は次の通り。

 アリ・バユアジ、上出惠悟桑田卓郎、コレクティブアクション、サエボーグ、坂本森海、相良育弥、 清水千秋、清水徳子+清水美帆+オィヴン・レンバーグ、髙知子、舘鼻則孝、寺澤季恵、中川周士、 葉山有樹、松本勇馬、三浦史朗+宴KAI プロジェクト、やまなみ工房、吉積彩乃

会期:2025年9月13日〜10月19日
会場:富山県富山市(岩瀬エリア)、石川県金沢市(東山エリア) 
住所:[岩瀬インフォメーションセンター]富山県富山市東岩瀬町 269 桝田酒造店 満寿泉、[東山インフォメーションセンター]石川県金沢市橋場町 3‒18 HATCHi 金沢 by THE SHARE HOTELS
開場時間:10:00〜16:30 ※入場は閉場時間の30分前まで
休館日:水
共通パスポート料金:一般2500円 / 大学生・専門学生2000円 / 高校生以下無料