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桑田卓郎

Takuro Kuwata

 桑田卓郎は1981年広島県生まれ。京都嵯峨芸術大学短期大学部を卒業後、2002年より陶芸家の財満進に師事。多治見市陶磁器意匠研究所を修了し、現在は岐阜県土岐市を拠点に活動。器面が縮れた「梅華皮(かいらぎ)」や素地に石や砂を混ぜて表面に露出させる「石爆(いしはぜ)」などの陶芸の技術と、「わび・さび」「ひょうげる」といった日本独自の美意識に基づき、伝統と現代の感性を融合させたカラフルでポップな陶芸作品やオブジェを手がけている。18年に「LOEWE Craft Prize 2018」特別賞を受賞。近年の個展に、「Dear Tea Bowl, Horsetails are in season in Hagi.」(山口県立萩美術館・浦上記念館、2019)、「日々」(音羽山清水寺、京都、2019)など。ニューヨーク、ブリュッセル、ロンドンなど世界各地で発表を行い、作品はルベル・コレクション、パームスプリングス美術館、金沢21世紀美術館、ミシガン大学美術館ほか、世界各地のパブリックコレクションに収蔵されている。