「反復と偶然展」(国立工芸館)
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金沢の国立工芸館で、「反復」と「偶然」という工芸やデザインを特徴づける2つの性質に注目し、そのコレクションを読み解く展覧会「反復と偶然展」が2月24日まで開催中だ。レポート記事はこちら。
「反復」と「偶然」は一見相反するキーワードであるが、繰り返しの行為から生み出される偶然性を作品に取り入れたり、はたまた偶然性の複製を試みる行為は工芸やデザインの領域においてよく見られるものでもある。
本展ではそのような視点から、4つのセクションで作品を紹介。「反復」をテーマとした第1室では、編み物やステンシルのように規則的な作業工程から生み出されるものや、同じ図柄を連続させた幾何学模様の絵付けが特徴的な工芸作品など、「偶然」をテーマにした第2室では、自然素材の持つ特徴や、制作の技法・環境などの影響も相まって生み出された作品など、反復と偶然がおりなす工芸とデザインの多様な表現の魅力が紹介されている。
会期:2024年12月17日〜2025年2月24日
会場:国立工芸館
住所:石川県金沢市出羽町3-2
開館時間:9:30〜17:30 ※入館は閉館30分前まで
料金:一般 300円 / 大学生 150円 / 高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方と付添者(1名) 無料
「ENCOUNTERS」(TODA HALL & CONFERENCE TOKYO)
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文化庁が2011年度より実施している「文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業」の成果発表イベントとして「ENCOUNTERS」が東京・京橋の「TODA HALL」と「 CONFERENCE TOKYO」で2月24日まで開催されている。レポート記事はこちら。
「文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業」とは、文化庁が若手クリエイターの創作活動および発表機会を支援するプログラムだ。各分野に応じた適切な評価・助言ができる識者をアドバイザーとし、採択されたクリエイターが次のステップへと進む機会を提供する。本展はここで採択されたクリエイターが制作中のプロトタイプの展示やデモンストレーション等を実施し、成果を発表するものだ。
今回は「ENCOUNTERS」の会場を昨年11月に開業した、「TODA BUILDING」内にある「TODA HALL」と「 CONFERENCE TOKYO」に変更。潤沢な展示スペースを利用し、各作家のデモンストレーションをより体感することができる。
会期:2025年2月15日〜24日
会場:TODA HALL & CONFERENCE TOKYO
住所:東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 4階
開館時間:11:00〜18:00(2月15日、22日、23日は〜19:00) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:会期中無休
料金:無料