「TODA BUILDING」、アートとビジネスの新拠点へ

東京駅からほど近い京橋エリア。ここに11月2日、「TODA BUILDING」が開業した。アートとビジネスが交錯する新拠点だ。

文・撮影=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長)

TODA BUILDINGエントランス

 東京にまたひとつアートの拠点となる施設が生まれた。それが、戸田建設による「TODA BUILDING」(以下、TODAビル)だ。

 同ビルが位置するのは、東京の玄関口である東京駅から徒歩圏内の京橋。2019年に開館したアーティゾン美術館を含む「ミュージアムタワー京橋」に隣接するもので、「京橋彩区」として開発が進められてきた。

 戸田建設は1898年以降、120年にわたってこの地に拠点を置いてきた。5代目社屋でもあるこのビルは地下3階28階建て。8~27階はオフィスフロアとなっているが、注目したいのはその低層部である1~6階。このフロアは戸田建設のアート事業「ART POWER KYOBASHI」を中心にした芸術文化施設で構成される。同社にとってはこれまでにない挑戦だ。

 大谷清介社長はこのビルを「100年に一度の事業」と位置付け、「京橋の特性を活かし、芸術文化の発展拠点としての役割を担う。京橋の街とともに新たな文化を創出したい」と意気込みを見せた。その芸術文化の重要な部分を担うのが、パブリック・アートプログラム「APK PUBLIC」だ。

TODA BUILDING外観

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