異端の奇才　ビアズリー展

　三菱一号館美術館で「異端の奇才　ビアズリー展」が開催される。

　オーブリー・ビアズリー（1872〜98）はイギリス、ブライトン生まれ。ビアズリーは、ろうそくの光をたよりに精緻な線描や大胆な白と黒の色面からなる、きわめて洗練された作品を描き続けた。

　本展覧会は、19世紀末の欧米を騒然とさせたビアズリーの歩みをたどる、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館（V&A）との共同企画だ。出世作のマロリー著『アーサー王の死』（1893〜94）や日本でもよく知られるワイルド著『サロメ』（1894）、後期の傑作ゴーティエ著『モーパン嬢』（1898）をはじめとする、初期から晩年までの挿絵や希少な直筆の素描に加えて、彩色されたポスターや同時代の装飾など、約220点を通じてビアズリーの芸術を展覧する。