「水の教会」を原寸で再現。「安藤忠雄展|青春」が大阪 VS.で開催

独学で建築を学び、1969年より建築設計活動をスタートさせた安藤忠雄。その個展「安藤忠雄展|青春」がVS.(グラングリーン大阪)で開催される。会期は3月20日〜7月21日。

水の教会 撮影=白鳥美雄

 独学で建築を学び、1969年より建築設計活動をスタートさせた建築家・安藤忠雄。その個展「安藤忠雄展|青春」が3月20日〜7月21日の会期で開催される。

Photo by Kaszumi Kurigami

 安藤忠雄は1941年大阪生まれ。独学で建築を学び、69年に安藤忠雄建築研究所を設立。「住吉の長屋」(1979)で日本建築学会賞。以来、プリツカー賞(1995)、国際建築家連合ゴールドメダル(2005)、文化勲章(2010)、イタリアの星勲章グランデ・ウフィチャーレ章(2015)、フランスレジオン・ドヌール勲章コマンドゥール(2021)など受賞・受章は数多い。イエール大学、コロンビア大学、ハーバード大学の客員教授を歴任し、97年から東京大学教授を務め、現在は同大名誉教授。

 2017年に東京・国立新美術館で30万人を動員した「安藤忠雄展|挑戦」に続く大規模個展となる本展。会場は、安藤が設計監修したグラングリーン大阪にある文化施設「VS.(ヴイエス)」だ。

 展示は「挑戦の軌跡」と「安藤忠雄の現在」の2ゾーンで構成。前者では住宅から祈りの空間・美術館などの文化施設に至るまで、安藤の代表作すべてが紹介される。初期代表作「水の教会」は会場内に原寸サイズで再現されるという。

真駒内滝野霊園頭大仏
撮影=小川重雄

 また後者では、安藤の現在の仕事を、「直島の一連のプロジェクト」のような長期スパンの作品から、「ブルス・ドゥ・コメルス」(パリ)に代表される歴史的建造物の再生プロジェクト、「こども本の森」のような社会貢献プロジェクトまでを紹介するという。とくに直島については37年の軌跡を、模型と映像音楽のインスタレーションで展示する。

ベネッセハウス ミュージアム + オーバル
撮影=松岡満男

 なお、今年は5月31日に安藤忠雄設計の「直島新美術館」が開館。関西にはAndo Galleryを有する「兵庫県立美術館」や「風の教会」など安藤建築の名作も点在しているので、あわせてチェックしてみるのもおすすめだ。

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