若手作家の作品発表を支援。大丸松坂屋百貨店が「Ladder Project」を立ち上げ

若手アーティストによる大規模な作品発表を支援するため、大丸松坂屋百貨店が「Ladder Project(ラダー・プロジェクト)」をスタートさせる。第一弾は、スクリプカリウ落合安奈と玉山拓郎の2名が選出されている。

昨年国立京都国際会館で開催された「Art Collaboration Kyoto 2022」の様子 撮影=編集部

 大丸松坂屋百貨店が、世界で通用するアーティストになるための起点をサポートするアーティスト育成プロジェクト「Ladder Project(ラダー・プロジェクト)」を10月28日からスタートさせる。

 近年、国際的な展覧会や芸術祭では、インスタレーションをはじめ大規模な作品が求められるようになってきた。しかし、そういった作品がマーケットで売買することは非常に少なく、また発表に向けて十分な制作資金を得られないこともしばしばある。そういった構造のねじれを解決し、また、美術館や国際芸術祭などでアーティストに対する評価を高めていくため、今回のプロジェクトが立ち上げられた。

スクリプカリウ落合安奈
玉山拓郎

 第一弾は、スクリプカリウ落合安奈玉山拓郎のアーティスト2名が選出。10月27日〜30日に国立京都国際会館で開催されるアートフェア「Art Collaboration Kyoto」の会期にあわせ、キュレーター・山峰潤也の企画監修のもと、2名の作品発表を支援する。それぞれの展示会場は国立京都国際会館(スクリプカリウ落合安奈)とBijuu(玉山拓郎)となる。

山峰潤也

 また、ACKで発表される新作にあわせて2名のアーティストの関連作品を紹介する展覧会も京都のFabCafe Kyotoで開催。加えて、大丸松坂屋百貨店が運営しているメディア「ARToVILLA」が主催する展覧会「ARToVILLA MARKET Vol.2」も同会場で行われる。

編集部

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