今年10月28日〜30日に国立京都国際会館で開催される第3回目のアートフェア「Art Collaboration Kyoto(ACK)」。そのプログラムの全容が発表された。
今年は、国内のギャラリーが海外のギャラリーと共同出展する「ギャラリーコラボレーション」と、京都にゆかりのあるアーティストを紹介する「キョウトミーティング」の2つのセクションに加え、「パブリックプログラム」「ACK Talks」「ACK Kids’ Programs」などのプログラムも引き続き開催される。
パブリックプログラムは「BEYOND GLITCH:壊れた世界で現実を描き直す」をテーマに、ゲストキュレーターとして迎えたグレッグ・ドボルザークがセレクトした作品を会場で展示。潘逸舟や米谷健+ジュリア、カズ・オオシロ、山内祥太など、今日の現実における「グリッチ」(誤動、故障)を打ち砕くようなアーティストの作品を取り上げ、既成の秩序に挑戦する多様な視点に対して光を当てることを試みるという。
トークプログラムでは、フール・アル・カシミ(シャルジャ財団理事長兼ディレクター/国際芸術祭「あいち2025」芸術監督)、青木淳(建築家/京都市京セラ美術館館長)、シアスター・ゲイツ(アーティスト)、長谷川祐子(金沢21世紀美術館館長)、片岡真実(森美術館館長/国立アートリサーチセンター センター長)など、国内外のアートシーンの第一線で活躍する登壇者を迎える予定。今日のアートの動向からそれらを取り巻く社会課題や経済のエコシステムまで、幅広いテーマについて議論する。
「ACK Kids’ Programs」は、会場内をガイドツアーで巡る「みる」と、実際に手を動かしてアーティストとともに作品をつくる「つくる」がセットになった参加型ワークショップとして展開予定。生後3ヶ月〜7歳までの子供連れの鑑賞者には、バイリンガル対応の託児サービスも用意される。
そのほか、今年会場を拡大して使用するニューホールでパートナー企業の協力のもと開催する7つの特別企画や、京都の街を回遊しながら楽しめる特別展示と公募プログラムなども予定されている。京都ならではの多彩な企画をぜひ堪能してほしい。