ついにリニューアルオープン。「百年の編み手たち-流動する日本の近現代美術-」「MOTコレクション ただいま / はじめまして」(東京都現代美術館)
東京都現代美術館は約3年にわたる改修休館を経て、ついにリニューアルオープン。これを記念し、企画展「百年の編み手たち-流動する日本の近現代美術-」と「MOTコレクション ただいま / はじめまして」が3月29日に開幕した。
「百年の編み手たち-流動する日本の近現代美術-」は、同館のコレクションを軸として「編集」をキーワードに展開。1914年を起点とし、時代の流れを追って作品を紹介するほか、戦前からの貴重な資料も並ぶ。「MOTコレクション ただいま / はじめまして」では、休館中に新しく収蔵された約400点のなかから、主に2010年代に制作された作品や修復後の作品を展示。五月女哲平、今井俊介、中園孔二、マーク・マンダース、ヂョン・ヨンドゥなどの作品を見ることができる。
また同館は、美術図書室の什器デザインやレイアウトが一新したほか、カフェやレストランもリニューアル。展覧会とあわせて、生まれ変わった空間も楽しみたい。
会期:2019年3月29日~6月16日
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00~18:00
休館日:月(4月29日、5月6日は開館)、5月7日
料金:「百年の編み手たち-流動する日本の近現代美術-」一般 1300円 / 大学・専門学校生・65歳以上 900円 / 中学・高校生 600円 / 小学生以下無料
「MOTコレクション ただいま / はじめまして」一般 500円 / 大学・専門学校生 400円 / 高校生・65歳以上 250円 / 中学生以下無料
東寺の仏像曼荼羅から、史上最多の15体が集結。「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」(東京国立博物館)
京都を代表する寺院「東寺」では、空海の教えとともに、密教の豊かな造形物の数々が1200年にわたって守り抜かれてきた。そんな東寺に伝わる文化財の全貌を紹介する「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」展が、東京国立博物館で3月26日に開幕した。
本展随一の見どころは、空海が密教の真髄を目に見えるかたちで表した「仏像曼荼羅」。今回は東寺講堂から15体の仏像が集結し、国宝の11体は全方位360度全方位から鑑賞することができる。そのほかにも密教法具のセット《金銅密教法具》や、貴重な空海の筆跡が残る書状《風信帖》、現存する最古の彩色図で、近年東寺の西院で使用されていたものだと判明した《両界曼荼羅図》(西院曼荼羅〈伝真言院曼荼羅〉)など、東寺の信仰と歴史をいまに伝える至宝の数々を心ゆくまで楽しむことができる。会期中には展示替えも行われるため、お目当てがある方は展示期間を要チェック。
会期:2019年3月26日~6月2日
会場:東京国立博物館 平成館
住所:東京都台東区上野公園13-9
電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間:9:30~17:00(金土~21:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月、5月7日(ただし4月1日は東寺展のみ開館、29日、5月6日は開館)
料金:一般 1600円 / 大学生 1200円 / 高校生900円 / 中学生以下無料
ファサードのペインティングにも注目。「うつろひ、たゆたひといとなみ」(銀座メゾンエルメス フォーラム)
現在、銀座メゾンエルメスのアイコンとも言えるガラスブロックのファサードが、色鮮やかな絵画作品《Utsuwa(器)》へと変貌している。これを手がけたのは、パリを拠点とするアーティストの湊茉莉(みなと・まり)。その個展「うつろひ、たゆたひといとなみ」が、銀座メゾンエルメス フォーラムで3月28日に開幕した。
《Utsuwa(器)》は、人類の文明に深く関わる「器」の普遍的な存在と、時間や光の変化と共存しながら周囲の環境を受け入れてゆくガラスの建物のイメージから発想。ギャラリーの中では、異なる文明や文化で重要な役割を担っていたモチーフに焦点を当てた作品のほか、京都の「桂離宮」に着想を得たインスタレーション《ツキヨミ》などを見ることができる。空間を最大限に活かし、歴史の流れを軽やかに映し出した作品群をゆったりと楽しみたい。
会期:2019年3月28日〜6月23日
会場:銀座メゾンエルメス フォーラム
住所:東京都中央区銀座5-4-1 8階
電話番号:03-3569-3300
開廊時間:11:00〜20:00(日〜19:00)
休廊日:不定休(エルメス銀座店の営業時間に準ずる)
料金:無料