香港アートシーンの新星。キラ・チェンとは何者か?

香港出身の新進気鋭アーティスト、キラ・チェン(Kila Cheung)の日本初個展「大人未満(Best Before)」が、東京・神宮前のJPSギャラリー東京でスタートした。日本初公開となる絵画、ドローイング、彫刻作品などの新作を中心に計71点の作品が展示されている。会期は11月21日まで。

NEWS / REPORT

ローカルなものと普遍的なものの接続。清水穣評 ラファエル・ローゼンダール「Calm」展、玉山拓郎個展「Anything will slip off / If cut diagonally」

Takuro Someya Contemporary Artでラファエル・ローゼンダール「Calm」展、ANOMALYで玉山拓郎個展「Anything will slip off / If cut diagonally」がそれぞれ開催された。NFTを用いた作品の第一人者としても知られるローゼンダールと、美術史を創作に直結させる玉山。ふたりの作品に見る個別性と普遍性の新たな接続や交差を清水穣が論じる。

REVIEW

アート界は「闇の王国」か? 《サルバトール・ムンディ》を通じて描き出されるリアル

歴史上最高額となる約510億円で落札されたレオナルド・ダ・ヴィンチ作とされる《サルバトール・ムンディ》。この絵画はなぜこれほどまで高額となったのか。そしてなぜいまだ一般公開されていないのか。その実態に迫る初のドキュメンタリー映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』が11月26日に公開される。本作公開に当たり、監督でありジャーナリストのアントワーヌ・ヴィトキーヌにインタビュー。アート界に切り込んだ彼が見た世界とは? *インタビュー最後に本作特別試写会のお知らせがあります。

INTERVIEW

コロナ禍の「ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」が持つ意義とは何か? 3人の日本人キュレーターが語る

新型コロナウイルスの影響で当初の会期から1年遅れでスタートした「ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」。「How will we live together?」を全体テーマとして掲げる今回は、日本館だけでなくUAE館、シンガポール館にも日本人キュレーターが参加している。日本館キュレーター・門脇耕三、UAE館キュレーター・寺本健一、そしてシンガポール館キュレーター・宮内智久が、コロナ禍におけるヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の意義を語り合った。

INTERVIEW

PREMIUM

新ムンク美術館がオスロに開館。3つの《叫び》を常設展で公開する巨大施設に

世界的人気を誇る北欧・ノルウェーの画家エドヴァルド・ムンク。13階建ての個性的なデザインの新ムンク美術館「MUNCH」が2021年10月22日、ノルウェーの首都オスロのビョルヴィカ(Bjørvika)地区に新たに開館した。オスロのトイエン(Tøyen)地区に位置する旧美術館は閉館し、移転しての開館となる。

NEWS / REPORT

PREMIUM

アート・バーゼルが「アートウィーク東京」に協力する理由とは何か? キーパーソンの2人が語る

世界最大級のアートフェア「アート・バーゼル」が協力し、今年11月4日〜7日の4日間に開催される新しいアートイベント「アートウィーク東京」。アート・バーゼルが同イベントに協力した背景や今後日本での展開、そして国際的アートマーケットにおける東京の可能性について、アート・バーゼルのディレクター・アジアであるアデリン・ウーイと、アートウィーク東京の共同設立者でギャラリー・タケニナガワの代表である蜷川敦子にメールインタビューを行った。

INTERVIEW

図案の歴史と作品の同一性、コレクションが照射する問題を考える。横山由季子評「東京美術学校の図案」展、「再演」展

東京藝術大学大学美術館にて、「藝大コレクション展2021 II期 東京美術学校の図案-大戦前の卒業制作を中心に」展と、「再演─指示とその手順」展が同時開催された。異なる角度からコレクションの営みについて扱った2展を、金沢21世紀美術館学芸員の横山由季子がレビューする。

REVIEW

震災の記憶を次代につなぐ。青森県立美術館で開催中の「あかし」展に北島敬三、山城知佳子ら4作家が参加

2011年に発生した東日本大震災から10年となる今年、青森県立美術館では4人のアーティストが参加するグループ展「東日本大震災10 年 あかし testaments」が開催中。時間の経過とともに薄れゆく震災の記憶をいかに次世代へつなぎ、教訓を伝えていくかを考える契機となることを目指す。会期は2022年1月23日まで。

NEWS / PROMOTION

パンデミック下の「カッティングされた現実」とは。椹木野衣評 「エキシビション・カッティングス」展

ロンドンを拠点にするキュレーター、マチュウ・コプランによる日本初の展覧会 「エキシビション・カッティングス」が、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催された。挿し木・接ぎ木、そして文字通り切り抜きや映画の編集を意味する「カッティング」というテーマで構成された本展は、現在のコロナ禍とどのように響き合うのか。椹木野衣がレビューする。

REVIEW