Chim↑Pom エリイのエッセイ集から、危機の時代を生き延びるアートプロジェクトまで。『美術手帖』4月号新着ブックリスト(1)

新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を取り上げる、雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナー。Chim↑Pomのエリイが海外での体験や妊娠・出産経験を綴るエッセイ集から、2000年代以降の「危機の時代」に行われたアートプロジェクトを紹介する一冊まで、注目の新刊を3冊ずつ2回にわたり紹介する。

INSIGHT

人間が生きる場所はどのように変わるべきなのか。「リジェネラティブ・アーバニズム」が提示するこれからの都市の可能性

環太平洋の11大学が参加するプラットフォーム「ArcDR3 イニシアチブ」。同プラットフォームが災害に対する新しい都市像を提案する展覧会「リジェネラティブ・アーバニズム展—災害から生まれる都市の物語」がCOREDO日本橋で開催されている。その内容をレポートする。

NEWS / REPORT

「アートフェア」の解体と更新。黒沢聖覇評 NFTアートフェア「Meta Fair #01」

国内初のNFTアートフェアとして開催された「Meta Fair #01」。リアルとバーチャルの両空間で同時に作品が展示・販売された本フェアは、現代アートの第一線で活躍する21組のアーティストが、NFTの専門家たちと手を組み、ファインアートとしてNFTと向き合うもの。このNFTへの新しい試みについて、キュレーターの黒沢聖覇がレビューする。

REVIEW

第51回

櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:人生にシャレとユーモアを

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第51回は、日本で唯一の「笑刻家」を自称する岩﨑祐司さんを紹介する。

PREMIUM

ベルリン郊外の「アート電力」発電所。アートが問いかける多様なエコロジーのあり方

ベルリン郊外の町・ルッケンヴァルデの元石炭発電所跡にある現代美術施設「E-Werk Luckenwalde」。この場所で開催中のプロジェクト「Power Nights: Being Mothers」は、芸術的実践を通じて「人間にとどまらない文脈」から多様なエコロジーを考察する展覧会だ。本展の様子をレポートする。

NEWS / REPORT