百島で「ART CAMP IN MOMOSHIMA」が1日限りの開催。島全体でアートを楽しむ

今年10周年を迎えた「NPO法人 ART BASE 百島」が、10月1日に百島を会場に「ART CAMP IN MOMOSHIMA」を開催する。

ART BASE 百島

 「NPO法人 ART BASE 百島」が今年10周年を迎えたことを記念し、旧百島中学校のグラウンドを活用した第1回「ART CAMP IN MOMOSHIMA」を10月1日に開催する。

  NPO法人 ART BASE 百島は、2006年に設立された広島アートプロジェクト実行委員会を前身とするもの。12年に広島県尾道市離島「百島」の旧百島中学校舎を改修し、アートセンター「ART BASE 百島」を開館。以後、この離島を舞台に、国際的なアーティストによる展覧会やレクチャー、ワークショップなどを毎年開催しており、アートによる地域再生に取り組んでいる。

 今回のアート・キャンプのキーワードは「祝祭」。東日本大震災や新型コロナウイルス、ロシアによるウクライナ侵攻など様々な困難に対して、共同体の維持装置としての「祭」を通した「感謝」「祈り」「慰霊」「儀式」 などを中心に離島から世界を見つめるという。

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 イベントは昼夜2部構成。昼は知久寿焼と花&コージが出演する音楽ライブと、百島の伝統芸能である「百島神楽」を上演。百島島民、尾道市内から多数のフード出店も予定されている。

 夜はグラウンドをキャンプ場に見立て、野球のバックネットを利用した巨大スクリーンで現代アー トの映像作品を3部構成で上映。上映作品は、リニューアル中の広島市現代美術館による「どこかで?ゲンビ」、非建築家/映画批評家のヴィヴィアン佐藤、美術家/アートベース百島ディレクターの柳幸典の3者がキュレーションする。

 なお島内では同時に展覧会も開催される。ART BASE 百島での柳幸典、原口典之、岩崎貴宏、康夏奈らの常設展示に加え、今年オープンしたアート宿泊施設「乙 1731 -GOEMON HOUSE」では池内美絵の新作を展示。また百島初の登録有形文化財「旧支所」の120畳の大空間では、若手作家でアートベーススタッフの八島良子が百島で進めるアート・プロジェクト「メメント・モモ」を展示するという。

池内美絵 コサージュ 2020 撮影=高嶋清俊
八島良子 メメント・モモ 2019-22

編集部

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