市立美術館統廃合の危機を乗り越えて。大阪中之島美術館開館の裏側

構想から約40年という異例の時間を経て今年開館した大阪中之島美術館。財政難や整備計画の白紙などいくつもの困難を、関係者たちはどのように逆転したのだろうか? 3名のキーパーソンと識者にインタビューし、開業までの経緯や将来像などを振り返る。第2弾は大阪府・市の特別顧問で計画の再検討に関わった上山信一・慶応義塾大学総合政策学部教授に話を聞いた。

INSIGHT

第2回

中条あやみがポーラ美術館で 見出したアートの多様な楽しみ方

現在、箱根のポーラ美術館では過去最大規模となる企画展「ポーラ美術館開館20周年記念展 モネからリヒターへ ― 新収蔵作品を中心に」が開催中だ。タイトルにある通り、従来のコレクションの代表作に新収蔵作品を加えたこの豪華な展覧会を、女優・モデルとして活躍する中条あやみと訪ねた。案内役は本展を担当したキュレーターのひとりであるポーラ美術館学芸員・工藤弘二。

フィンランドの国民的画家。ヘレン・シャルフベックを描いた映画『魂のまなざし』が公開へ

モダニズムを代表する画家のひとりとして、近年世界的に注目を浴びるフィンランドの国民的画家ヘレン・シャルフベック。その生誕160年を記念し、彼女の画業と人生を決定づけた1915年から1923年の時代を描いた映画 『魂のまなざし』が、7月15日よりBunkamuraル・シネマほかにて順次公開される。

NEWS / EXHIBITION

PREMIUM

ルアンルパが「ドクメンタ15」で目指すもの。「私たちは世界の一部としてここに生きている」

2022年6月18日から9月25日まで開催される、国際現代芸術展「ドクメンタ15」。これまでの“アートの祭典“とはまったく異なる様相に、賛否両論、熱い議論が巻き起こっている。今回の芸術監督に抜擢されたインドネシアのアート・コレクティブ「ルアンルパ」のメンバー、レザ・アフィシナと、アーティストチームのひとり、フレデリケ・ハンゼンに話を聞いた。

INTERVIEW

NFTを通して環境問題にスポットライトを当てる。コムアイ×清水イアン×村田実莉の事例から考える

非営利団体「weMORI」が、アーティスト・コムアイとアートディレクター・村田実莉とタッグを組み、今年4月にNFT作品をローンチ。作品販売を通してその売上の50パーセントをマダガスカル島の森林保護へ寄付するという仕組みだ。NFTマイニングのために大量な電力が消費され環境負荷が危惧されるなか、NFT×環境問題について改めて3人に話を聞いた。

INTERVIEW

これまでとはまったく異なる「ドクメンタ」。「ドクメンタ15」が伝えるものとは何か?(前編)

ドイツ中部の街カッセルで5年に1度開催される、世界最大級の現代アートの祭典「ドクメンタ」。その第15回目となる「ドクメンタ15」が6月18日に開幕した。今回はインドネシアのアート・コレクティブ、ルアンルパがアジア初の芸術監督として迎えられ、あらゆる意味でこれまでとはまったく異なるドクメンタが、大きな話題を呼んでいる。前後編で現地からレポート。重要なキーワードも解説する。

NEWS / REPORT

地域社会との接点を広げ、他者と生き抜く。ルアンルパインタビュー

2022年に開催されるドクメンタ15の芸術監督を務めることになったインドネシアのアート・コレクティブ、ルアンルパ。2000年に1軒の家を拠点に6名の作家が集り始まったその実践は、都市問題に応答しながら拡大してきた。彼らがどのように社会とともに活動してきたのか、拠点とするジャカルタで話を聞いた。

INTERVIEW

PREMIUM

第10回

あの人のアートコレクションが見たい!:建築家として空間を彩る作品をコレクションする武富恭美さん

急増しているアートコレクター。作品が飾られているコレクターの自宅を、自身もコレクターであるコバヤシマヒロが訪問して紹介。作品を愛するそれぞれの人柄が現れるような、千差万別のアートコレクションをお届けします。

PREMIUM

第4回

アジア市場、NFTの勃興、ウクライナ戦争をアートマーケットの専門家はどう見るか? クレア・マカンドリュー博士に聞く

アート・バーゼルとUBSが毎年公表している「The Art Basel and UBS Global Art Market Report」。アジアのアートマーケットの可能性やNFTブームの行方、そしてウクライナ戦争やコロナ禍による燃料価格の高騰やサプライチェーンの混乱がもたらす影響について、レポートの著者クレア・マカンドリュー博士にオンラインでインタビューを行った。