環境活動家によるロンドン・ナショナル・ギャラリーでのゴッホ《ひまわり》襲撃事件と、それに次ぐにドイツ・バルベリーニ美術館でのモネ《積みわら》襲撃事件。そしてまた名画が狙われた。
10月27日午後2時頃(オランダ)、マウリッツハイス美術館で同館が所蔵する代表作、ヨハネス・フェルメールの名画《真珠の耳飾りの少女》(1665)に2人の男が近づき、作品を保護するための結界を乗り越えて接触。ひとりは絵に頭をなすり付け、さらにひとりがトマトスープを男にかけ、環境保護を訴えた。
❗️Just Stop Oil "eco-activists" are again trying to spoil the masterpieces of world art
— NEXTA (@nexta_tv) October 27, 2022
One of the activists decided to glue his head to Vermeer's 'Girl with a Pearl earring' as visitors tell the 'stupid' activists to 'shut up' when they begin preaching about the environment. pic.twitter.com/i8JhRoxAFt
男らは、ナショナル・ギャラリーでゴッホの名作《ひまわり》にトマトスープと見られる液体を投げつけた人物と同じ環境活動団体「Just Stop Oil」のTシャツを着用。動画では、周囲からは「恥を知れ」という避難の声が上がっている様子が見て取れる。現時点で「Just Stop Oil」は公式声明を出していない。
マウリッツハイス美術館によると、この事件で警察は3人を逮捕。幸い絵画に損傷はなく、できるだけ早く公開を再開する予定だという。
同館は、「美術品は無防備なものであり、マウリッツハイスはいかなる目的であれ、それを破損しようとする試みを断固として拒否する」との声明を発表している。今月に入ってからすでに3件目となる環境活動団体による名画の襲撃事件。これ以上同じような事件が起こらないことを願うばかりだ。