
「彼方の男」とは「誰」か? 中尾拓哉評 奥村雄樹「彼方の男、儚い資料体」
ブリュッセルとマーストリヒトを拠点に活動する奥村雄樹の個展「彼方の男、儚い資料体」が慶應義塾大学アート・センターにて開催された。「私」という主体やアイデンティティ、作者性といった概念を問い、他者との協同や重なり合いを通して、新たな「自画像」のあり方を探ってきた奥村。本展では、映像作品《彼方の男》の上映とあわせて、関連する3点の物品で構成された資料体が同センターのアーカイヴに追加され、アーカイヴと資料についての問いかけも行われた。美術評論家の中尾拓哉が、本展における試みを分析する。


















