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「自然」はすでにそこにある。川俣正が語る、ルイナールとのプロジェクトと偶然性の美学【4/4ページ】

終わらせない、つくり続けるということ

──今年の11月には「アートウィーク東京」にあわせて、代官山T-SITEの展示も控えているそうですね。最後に、40年以上プロジェクトを「つくり続ける」ことの原動力について教えてください。

川俣 代官山T-SITEでは、木を持ってきて並べたり、吊り鉢のような要素を組み合わせたりする構成を考えています。僕は自発的に何かを始めることはほとんどなくて、90パーセント以上はオーダーがきてから動いています。見たことがない場所、やったことがない規模や条件のオーダーがくると、やっぱりやりたくなる。もう40年も続けていますが、場所や時間、アシスタント、規模が変わっても、やっている本質は全然変わっていなくて、「ひとつのプロジェクト」をずっとつなげて、広げている感覚です。

 僕にとって重要なのは、作品を「完成」と見なさないこと。終わらせない、つくり続けるということです。終わらせないということは、つくること自体へのある種の否定や批評にもつながっていく。それは1980年代の東京のスクラップ・アンド・ビルドを経験した頃から変わっていません。どこまでいくかは僕自身にもわかりませんが、オーダーがあるかぎり、この終わらないプロセスをずっと続けていくのだと思います。

スタジオに置かれた《タワー》と《ネスト》の試作品 Photo by FLORIE BERGER

編集部

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