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朱志康インタビュー:六甲山の風と出会う神聖な空間──《対話》に込めた精神世界とは

神戸・六甲山上の様々なエリアを舞台に開催される芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート 2026 beyond」(8月29日〜11月29日)。山歩きをしながら作品を楽しみ、同時に六甲山の豊かな自然環境にも浸れるイベントとして、多くの人に愛されている。16回目となる今年、台湾からひとりの作家が初出展を果たした。建築、アート、デザインなど幅広い分野で活躍する朱志康(しゅ・しこう)だ。朱は兵庫県立六甲山ビジターセンター(記念碑台)の芝生の庭に、《対話》という立方体の作品を展示している。金属製のフレームを無数の紙垂(しで、*1)で覆った神秘的な作品だ。その制作意図や作品に込めた思い、そして自身について作家に話を聞いた。

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一針に記憶を、細部に美意識を。アーティスト・菅野湧己が出会うDS「N°4」の手仕事

お菓子のパッケージや着古された衣服など、日常にあるものを糸でかたちづくる菅野湧己。その作品がとどめようとするのは、ものの姿だけではなく、誰かと過ごした時間や忘れかけていた記憶の気配だ。フランスの職人技術「サヴォア・フェール」をものづくりの礎に据えるDSオートモビルの「N°4」を前に、糸と向き合うアーティストが、細部の仕立てと、ものに積み重なる時間について語った。

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「刀剣乱舞ONLINE」から文化財レスキューへ。12万人の支援が動かす、文化財防災の新たなかたち

ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」を起点に、刀剣文化の研究・保全を支援する一般社団法人 刀剣文化研究保全機構(以下、刀研機構)。その活動がいま、調査研究への助成だけにとどまらず、災害時に文化財を守る「文化財防災」へと広がっている。刀研機構は令和8年熊本地震を受け、独立行政法人 国立文化財機構 文化財防災センターが設けた「文化財防災救援基金」へ1000万円を寄付。さらに文化財防災センターとともに、刀剣の発見・登録から災害時のレスキューまでを網羅したマニュアルの制作を進める。ゲームユーザーの支援は、文化財を守る現場で何を可能にするのか。

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リチャード・タトルが語る「ほぼ、空」展。空間、時間、鑑賞者への開かれた可能性

東京オペラシティ アートギャラリーで開催されている「ほぼ、空:青木淳+リチャード・タトル」(7月18日〜9月23日)。アーティストのリチャード・タトルと建築家の青木淳との対話から立ち上がった本展について、企画者でキュレーターの能勢陽子がタトルに話を聞いた。

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身体はどのようにジェンダーを演じるのか。アイザック・チョン・ワイが大館「An Intimate Surrender」で問うもの

香港出身のアーティスト、アイザック・チョン・ワイが、大館コンテンポラリーで個展「An Intimate Surrender」を開催した。映画『さらば、わが愛/覇王別姫』を起点に身体とジェンダー、「演じること」を問い直した本展。その背景をひもとく、本展キュレーターのルイザ・ホーとの対談を届ける。

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マルタン・マルジェラ「物が完全に死んでしまうことはない」。前橋国際芸術祭2026に際して語る、変容と再生

2008年にファッション界を離れ、現在はビジュアルアーティストとして活動するマルタン・マルジェラ。26年春には東京の九段ハウスとタカ・イシイギャラリー 京都で作品を発表し、今秋には前橋国際芸術祭2026に参加する。日常のなかで見過ごされてきた物への眼差し、身体の存在と不在、不完全さや手仕事への愛着、そして「変容」。マルジェラはいま、何を見つめ、作品へと変えているのか。前橋国際芸術祭2026の開幕に先立ち、本人にメールインタビューを行った。

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6歳の少女の「声」を、映画はいかに伝えるのか。映画『ヒンド・ラジャブの声』カウテール・ベン・ハニア監督インタビュー

パレスチナのガザ地区でイスラエル軍の攻撃を受けた車内に取り残され、救助を求め続けた6歳の少女ヒンド・ラジャブ。カウテール・ベン・ハニア監督による映画『ヒンド・ラジャブの声』は、彼女とパレスチナ赤新月社との実際の通話音声に俳優たちの演技を重ね、救助をめぐる緊迫したやり取りを描き出す。なぜ現実の声とフィクションを交差させる手法を選んだのか。そして、SNSを通じて膨大な映像が流れ、忘却されていく時代に、映画には何ができるのか。来日したベン・ハニア監督に、パレスチナ/イスラエル研究者の早尾貴紀が聞いた。

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学芸員・大内曜インタビュー:いくつもの「場所」と「時間」を共鳴させ、東京都美術館の100年を語り直す

東京・上野の東京都美術館で、開館100周年記念企画の一環として、「この場所の風景―上野・大牟田・ブエノスアイレス」展が開催されている。日本初の公立美術館として誕生し、日本の近現代美術の展開とともに歩んできた同館が、その歴史を振り返るとともに、そこから遠く離れた場所で私的に展開されてきた美術活動も丹念にたどる本展。ここでは、美術のもつ根源的な価値と美術館の今後の在り方までを問う試みがなされている。企画を担当した東京都美術館学芸員の大内曜に、展示に込めた思いを聞いた。

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映画『A Window of Memories』公開、監督・清原惟インタビュー。記憶の窓を開けて、見知らぬ誰かと響きあう

清原惟が監督を務める映画『A Window of Memories』が、8月7日より全国の劇場で公開される。2023年に愛知芸術文化センターの企画で制作された本作は、監督自身のふたりの祖母への「聞き書き」と、ふたりの俳優による朗読、そして日常の風景を静かに重ね合わせた、多層的なドキュメンタリーだ。身近な人々や場所の記憶に光を当て、パーソナルな語りを観客それぞれの記憶と響きあう物語へと昇華させた本作の制作背景、そして自主配給という選択に込められた思いについて、清原に話を聞いた。

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前田萌子、テ・ホが語る。自己の内面に深く向き合った先にある表現のかたち

日本人アーティストの前田萌子と、韓国人アーティストのテ・ホ(Tae Hue)の2人展「Rooted in the Cosmos」が、東京・原宿のCreative Space Akademeia 21 Harajukuで開催されている。自然との対話を基本姿勢としながら生命の循環を表現する前田萌子と、俯瞰的な視点から静謐で奥深い画面をつくり上げるテ・ホ。異なるアプローチを取りながらも、目に見えない大きな存在とのつながりや地球への深いまなざしが共通するアーティストそれぞれに、創作へ向かう姿勢やその原点、この先に目指す境地について聞いた。

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一枚の布は、どこまで未来を変えられるのか。132 5. ISSEY MIYAKEが追い続ける「折り」の思想

折りたたむことで平面になり、広げると立体となる独創的な衣服で人々を魅了するブランド「132 5. ISSEY MIYAKE」。同ブランドは、アルゴリズムを用いた折り構造と、再生素材を使用してものづくりを行っている。最新の研究ではブランドの原点に立ち返るとともに、さらなる飛躍と機能性の強化を図った。そのクリエイションはどのように生まれ、発展を続けていくのか。「132 5. ISSEY MIYAKE」の中核を担うデザインチームに、ブランドのフィロソフィーと最新のものづくりについて話を聞いた。

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名古屋・栄の新ランドマーク「HAERA」に現れた奇妙な空間。西野達が仕かけたユーモアと親近感に満ちた非日常の体験とは

2026年6月11日、名古屋の栄エリアに、新たな商業施設「HAERA(ハエラ)」がグランドオープンした。「PUBLIC MUSEUM」をコンセプトに、訪れる人々が新鮮な視点や価値観と出会える場の創出を目指す同施設。そのエントランスを、世界各地の公共空間で数々の大胆なプロジェクトを展開してきた、アーティスト・西野達が手がけている。2ヶ所の入り口に現れたのは、アンティーク家具が重力に反するように回転しながら積み上げられた巨大なシャンデリア2灯と、遊び心溢れる内装だ。多くの人が行き交う場所に西野が仕かけた、この空間の狙いとは? オープン前の現地を訪れ、作家に話を聞いた。

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なぜ「見えないもの」に惹かれるのか。トニー・アウスラーが語る、創作の源泉とAI時代の想像力

TOKYO NODEで、日本初となるトニー・アウスラーの大規模個展「トニー・アウスラー:技術と霊知のはざま~魔術、メディア、アート~(Tony Oursler: Tech/Gnosis-Magic, Media, Art)」が開催されている。映像をスクリーンから解き放ち、音や彫刻、言葉を組み合わせた没入型インスタレーションによって、現代の映像表現を切り開いてきたアウスラー。その創作は、コンセプチュアル・アートやシュルレアリスム、実験映画、ノーウェイブ・ミュージック、日本文化、さらにはUFOや心霊現象、AIまで、様々な領域と響き合いながら展開されてきた。本インタビューでは、幼少期の原風景からデヴィッド・ボウイとの協働、信念とアーカイブ、そしてAI時代における創造性まで、自身の言葉で振り返ってもらった。

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「ひかりの世界」を描き続ける。GOMAが語った音楽と絵画が導く「2度目の人生」

2009年の交通事故をきっかけに高次脳機能障害を発症し、それまで描いたことのなかった点描画を描き始めたGOMA。彼が描き続けているのは、意識を失うたびに目にするという「ひかりの世界」だ。7月3日から東京・北青山のゴールドウイン本社で開催中の個展「ひかりの世界 ―変わる世界、変わらないひかり―」にて、創作の原点や音楽との関係、そして作品に込めている思いについて話を聞いた。

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リナ・バネルジーの表現に隠された多層性。寺尾紗穂&野村由芽が見つめた対話と抵抗のグラデーション

エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中のリナ・バネルジー「“You made me leave home...」展(〜9月13日)の会場で、「美術手帖プレミアム」会員限定スペシャルトークイベントが開催された。音楽家・文筆家として、世界中の多様な境遇で生きる人々やその裏側にある歴史に眼差しを向けてきた寺尾紗穂と、編集者の野村由芽が、本展を巡って対談。複雑な文化が交じり合う世界で、私たちはどう生きるべきか。二人の対話から探る。

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「イメージは、現れながら消えていく」。リュック・タイマンスが語る「結露」、そして絵画へと翻訳される歴史

軽井沢のリヒター・ラウムで、リュック・タイマンスの個展「Condensation(結露)」が10月31日まで開催中だ。本展では、強制収容所の壁画やパレスチナの野花、ソ連崩壊時のテレビ映像など、歴史や記憶に由来するイメージをもとに制作された6点の新作絵画を展示。イメージが現れ、消え、再び立ち現れる瞬間を探る。本展を機に来日したタイマンスにインタビューを実施し、絵画における「距離」や「タッチ」、そして歴史や政治に由来するイメージをいかに絵画へと翻訳するのかについて話を聞いた。

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音楽家/文筆家の寺尾紗穂が感じた、リナ・バネルジー「"You made me leave home...」展(エスパス ルイ・ヴィトン東京)に宿る「移動」の記憶

表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中のリナ・バネルジー「"You made me leave home...」展について、音楽家・文筆家の寺尾紗穂が語る。モダニズムの二元論や植民地主義への批判を交えながら、作品に宿る「移動」の記憶について紐解いてゆく。

小山登美夫と新オーナー・倉富佑也が語る小山登美夫ギャラリーの未来。ギャラリーはいかに次世代へ継承されるのか

日本の現代美術を牽引してきたプライマリーギャラリー「小山登美夫ギャラリー」。同ギャラリーの全株式が2026年1月、創業者であり代表取締役社長の小山登美夫からOffice Kuratomi Singapore Pte. Ltd.代表取締役の実業家・倉富佑也へと100パーセント譲渡された。小山はなぜこのような決断をしたのか。そして、これからのギャラリーはどう変わっていくのか。小山と新たなオーナーとなった倉富に、今回の決断の背景とこれからのビジョンについて聞いた。

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MISATO ANDOが巡る、コシノヒロコのなかに広がる「ジャングル」の正体

東京都現代美術館でコシノヒロコの創作の全貌を紹介する大規模個展「(UN)KNOWN HIROKO KOSHINO ―新説/真説 コシノヒロコ―」が開催されている。そんな本展を、BiSHとしての音楽活動を経て、ドローイング、絵画、版画、立体など幅広い表現方法で制作を行うアーティスト・MISATO ANDOが訪れた。

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建築コレクティブ・GROUPはなぜ「都市と眠り」に着目するのか。模型を通じて読み解く「仮設的」な思考

東京・天王洲アイルのWHAT MUSEUMで開催中の​​グループ展「波板と珊瑚礁 - 建築を遠くに投げる八の実践」(4月21日〜9月13日)。領域横断的な活動で注目を集める建築コレクティブ・GROUPは、本展に「都市と眠り」という批評的なテーマを掲げて出展している。独自の着眼点を持つメンバーらに、テーマの背景や、異なるバックグラウンドを持ちながら流動的な協働を続けるコレクティブのあり方について話を聞いた。

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