舞台は南極。 「第1回南極ビエンナーレ」で問い直す人類と芸術の関わり
2017年3月17日から28日にかけて、史上初となる南極でのビエンナーレ「南極ビエンナーレ」が開催された。日本を含む13か国のアーティスト、研究者、ジャーナリスらが参加した同ビエンナーレを千葉大学大学院人文科学研究院准教授の鴻野わか菜がレポートする。
2017年3月17日から28日にかけて、史上初となる南極でのビエンナーレ「南極ビエンナーレ」が開催された。日本を含む13か国のアーティスト、研究者、ジャーナリスらが参加した同ビエンナーレを千葉大学大学院人文科学研究院准教授の鴻野わか菜がレポートする。
北は札幌から南は鹿児島まで、今年も数多くの芸術祭・国際展が開催される。そこで、2016年の芸術祭・国際展を基本データ含めて振り返り、その傾向を考えるとともに、2017年のラインナップを紹介する。
現在、三菱一号館美術館で「オルセーのナビ派展」が開催されている。19世紀末のパリで、伝統に反発し新たな美の創造を目指した「ナビ派」。近年、再評価の動きが高まりつつある彼らの歩みを、今回の展覧会でも見ることのできる重要作を通してたどる。
『ツリー・オブ・ライフ』などの作品で知られるテレンス・マリック監督の最新作『ボヤージュ・オブ・タイム』が、3月10日より全国で順次公開されている。監督の40年に及ぶライフワークの集大成である本作は、最新のテクノロジーを用いて宇宙の歴史を壮大なスケールで描くドキュメンタリーだ。
ニューヨークのメトロポリタン美術館で毎年5月の第1週に開催されるガラパーティー「メットガラ」。同館服飾部門の1年分の予算を調達するこの一大イベントを追ったドキュメンタリー映画『メットガラ ドレスをまとった美術館』を東京都現代美術館で「山口小夜子 未来を着る人」などを手がけてきたキュレーター・藪前知子が語る。
今年、史上初の南極でのビエンナーレが開催される。コミッショナーを務めるのは、瀬戸内国際芸術祭2016にも参加したロシアのアーティスト、アレクサンドル・ポノマリョフ。元航海士という経歴を持ち、海をテーマに制作を続けてきた彼に、南極ビエンナーレの構想とその意義について聞いた。
1981年に開館した富山県立近代美術館がこの夏、「富山県美術館」として新たに生まれ変わる。建築デザインに内藤廣、ロゴマークに永井一正、ユニフォームデザインに三宅一生という豪華布陣でオープンする同館。その見どころとは?
世界最大規模のアートフェア「アーモリー・ショー」。毎年3月上旬のフェアの週は「アーモリー・ウィーク」と呼ばれ、10近くのアートフェアやイベントがニューヨークで同時開催される。トランプ政権樹立後初めての大型アートイベントとなった「アーモリー・ウィーク2017」から見えてくるアートマーケットの動向とは? 現地からレポートをお届けします。
自らの足場となっている美術の歴史とどう向き合い、自分自身の創作活動を行っていくのか。多くのつくり手が直面してきたこの問題にそれぞれの方法で対峙する2人の画家、梅津庸一と佐藤克久の活動について、愛知県美術館学芸員の中村史子が分析する。
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2017年4月号では、アーティストによる著作や、アートワールドについての論考など、表現とそれをとりまく社会に切り込む4冊を取り上げた。
常滑焼の産地として全国的に知られる愛知県常滑市にある「INAXライブミュージアム」。ここで、スペインの巨匠、アントニオ・ガウディを人の手で「つくる」視点から紐解くとともに、建築家と職人が、土やタイルなど伝統素材の表現の可能性を公開制作で探る試みが行われた。4月15日から開催されるお披露目展『完成!常滑ガウディ』に向け、職人たちが切磋琢磨しながら作品に挑む姿を追った。
写真集『The Americans』などで知られる92歳の写真家、ロバート・フランク。彼の半生を追ったドキュメンタリー映画『Don’t Blink ロバート・フランクの写した時代』を、写真家の石川竜一が語る。
3月23日から3日間にわたり開催されるアジア最大のアーフェア「アート・バーゼル香港」。今年で5年目を迎える同フェアには新たなセクション「キャビネット」が加わり、より幅広い作品が紹介される。
1人の少女を撮り続けた写真集『未来ちゃん』や、台湾を拠点に撮影した『明星』で知られる写真家・川島小鳥。初となる大型個展「境界線で遊ぶ」が、金津創作の森(福井)で開催された。
『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2017年3月号では、これまで語られてこなかった作品、美術界の舞台裏など、美術界の様々な謎や秘密にアプローチする4冊をを取り上げた。
『グッバイ、レーニン!』(2003年)で第53回ベルリン国際映画祭最優秀ヨーロッパ映画賞を受賞したヴォルフガング・ベッカーの新作『僕とカミンスキーの旅』が、4月29日よりYEBISU GARDEN CINEMAほかで全国順次公開される。
2月24日、村上春樹の新刊長編小説『騎士団長殺し』(新潮社)が発売された。長編作品としては、2010年に刊行された『1Q84 BOOK3』から実に7年ぶりとなった本作は、肖像画家の「私」を主人公に、美術が大きな要素として全編を貫いている。その『騎士団長殺し』をインディペンデント・キュレーター、長谷川新が独自の視点で読み解く。(本稿には物語の詳細に触れる箇所が含まれています)
ボウイの50年にわたる創作活動を振り返る回顧展が、ついに日本上陸。実際に着用した衣装や直筆の歌詞、絵コンテ、レコード、映像など、300点以上が展示されている。
今年8月6日から開催される「札幌国際芸術祭 2017」(Sapporo International Art Festival 2017 略称:SIAF[サイアフ]2017)。その公式プログラム「トット商店街」が、札幌の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」大通会場(2月6日〜12日)で開催された。芸術監督として参加したスタディスト・岸野雄一による雪像と音楽影絵の劇を、レポートする。
福岡を拠点に活動し、植物や動物をモチーフにした図案を施した器やオブジェを制作する陶芸家でアーティストの鹿児島睦(かごしま・まこと)。「#鹿児島睦展」が、福岡市・天神の三菱地所アルティアムと、太宰府市の太宰府天満宮の2会場で、3月12日まで開催されている。