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NEWS / EXHIBITION - 2018.1.25

戦争体験を糧に哀しみとユーモアを描く。100歳を迎えた版画家・
浜田知明の展覧会を開催

過酷な戦争経験を原点とした作品で知られる版画家・浜田知明の、初期作品から近作まで約90点を紹介する展覧会「浜田知明 100年のまなざし」が町田市立国際版画美術館で開催される。会期は3月10日〜4月8日。

浜田知明 月夜 エッチング、アクアチント 1977 町田市立国際版画美術館蔵

 浜田知明(はまだ・ちめい)は2017年12月に100歳を迎えた版画家・彫刻家。過酷な戦争経験を原点に、社会や人間そして自分自身をも鋭くユーモラスに風刺した作品で知られ、ウフィッツィ美術館(イタリア・フィレンツェ)で日本人として初めて個展が開催されるなど、国内のみならず世界的に高く評価されている。

浜田知明 初年兵哀歌(歩哨) エッチング、アクアチント 1954 町田市立国際版画美術館蔵

 本展では、寡作で知られる浜田の版画作品の半数以上である約90点と、彫刻作品4点を展示。一兵士として目にした戦場の哀しみを描く代表作「初年兵哀歌」シリーズや、再軍備に走る日本への風刺《よみがえる亡霊》(1956)といった戦争を主題とした作品から、70年代半ばから手がけているユーモラスな人間像をとらえた作品までを総覧する。

浜田知明 よみがえる亡霊 エッチング、アクアチント 1956 町田市立国際版画美術館蔵
浜田知明 アレレ… エッチング、アクアチント 1974 町田市立国際版画美術館蔵

 また、関野凖一郎、駒井哲郎、瑛九、浜口陽三、池田満寿夫らの作品もあわせて展示。当時まだ習得困難だった銅版画の手法を互いに教えあいながら、様々な実験を重ねて新しい表現を求めた50年代の作品を中心に紹介する。

浜田知明 ボタン(A) エッチング、アクアチント、手彩色 1988 町田市立国際版画美術館蔵

information

浜田知明 100年のまなざし

会期:2018年3月10日〜4月8日
会場:町田市立国際版画美術館
住所:東京都町田市原町田4-28-1
電話番号:042-724-5656
開館時間:10:00〜17:00(土日祝〜17:30) ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 600円 / 大学生・高校生・65歳以上 300円

event

映画上映会
日時:2018年3月18日 13:30〜16:15
会場:1階講堂
上映作品:「真空地帯」(1952) 監督・山本薩夫、原作・野間宏
解説:角尾宣信(東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論 博士課程)
定員:先着100名
※参加無料(要当日有効観覧券)
 
映画上映会
日時:2018年3月25日 13:30〜15:15
会場:1階講堂
上映作品:「戦ふ兵隊」(1939) 監督・亀井文夫
解説:角尾宣信
定員:先着100名
※参加無料(要当日有効観覧券)
 
館長によるスペシャルトーク
日時:2018年3月21日 14:00〜(45分程度)
会場:企画展示室
※参加無料、入退場自由(要当日有効観覧券)
 

担当学芸員によるギャラリートーク
日時:2018年3月11日、4月7日 各日14:00〜(45分程度)
会場:企画展示室
※参加無料、入退場自由(要当日有効観覧券)
 

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