2018年度、横浜美術館は4つの企画展を開催する。
3月24日から始まる「ヌード NUDE -英国テート・コレクションより」では、19世紀後半ヴィクトリア朝の歴史画から現代の身体表現まで、西洋美術の200年にわたる裸体表現の歴史を紐とく。本展は、オーギュスト・ロダンの大理石彫刻《接吻》が日本初公開されることでも注目を集めている。
また、7月14日からは、「モネ それからの100年」を開催。印象派を代表する画家、クロード・モネ(1840〜1926)の初期から晩年までの絵画約25点と、抽象表現主義から最新世代に至るアーティスト約30作家の作品とを一堂に展覧し、両者の時代を超えた結びつきを探る。
続いて、10月13日から開催される「駒井哲郎―煌めく紙上の宇宙 ルドンを愛した銅版画のパイオニアとその時代」では、日本における銅版画の先駆者である駒井哲郎(1920〜76)の作品約200点と、関連作家作品約50点を展示。ルドンをはじめとする美術家や音楽家、詩人など様々な芸術家と交流を持った駒井の芸術の多面性を浮かび上がらせる。
18年度の最後を飾るのは、2019年1月12日からの「イサム・ノグチと長谷川三郎―変わるものと変わらざるもの」。日米の血をひく彫刻家イサム・ノグチ(1904〜88)と、モダン・アートと古来の美との親和性を主張した画家・長谷川三郎(1906〜57)の作品を展示する。神奈川県に縁の深い2人の作家を取り上げる本展は、横浜美術館が重要な研究・収集のテーマとしている「東西美術の交流」を再考するものとなる。
また、横浜美術館の収蔵作品を展示するコレクション展も3月24日〜6月24日、7月14日〜12月16日、2019年1月4日〜3月24日の3つの会期に分けて開催される。