
第33回
名付けようのない行為に目を向ける。特集 1985年10月号「パフォーマンス」
『美術手帖』創刊70周年を記念して始まった連載「プレイバック!美術手帖」。アーティストの原田裕規が美術手帖のバックナンバーを現在の視点からセレクトし、いまのアートシーンと照らしながら論じる。今回は、特集 1985年10月号「パフォーマンス」をお届けする。
第33回
『美術手帖』創刊70周年を記念して始まった連載「プレイバック!美術手帖」。アーティストの原田裕規が美術手帖のバックナンバーを現在の視点からセレクトし、いまのアートシーンと照らしながら論じる。今回は、特集 1985年10月号「パフォーマンス」をお届けする。
第15回
いつか訪れる人の死。人の死は相続の発生も意味する。来ることが分かっていても死後に発生する相続について真剣に考えたことがない美術家も少なくないだろう。今回は最低限知っておきたい相続税のポイントについて税務分野を取り扱う徳田貴仁弁護士に聞いた。
第44回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年7月号の「チェンライ」では、タイ最北端に位置するチェンライ県のチェンライとチェンセーンの2都市をメインに開催された「タイランド・ビエンナーレ」を取り上げる。発表された作品やイベントなどのアクティビティから、「オープン・ワールド」のテーマはどのように体現されたのか。金井美樹が論じる。
第43回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年7月号の「シャルジャ」では、シャルジャ芸術財団が主催する国際会議「March Meeting 2024」の様子と、同財団によって開催された5つの展覧会を島田浩太朗が取り上げる。この国際会議や展覧会からは、国際的なネットワーク構築への意欲が伝わってくる。
第42回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年7月号の「ベルリン」では、フンボルト・フォーラムで開催された「戦利品としての芸術:10の物語」展と、ギャラリーKOWで開催されたサンティアゴ・シエラ「人気のある体操の運動」展を紹介する。ドイツにおける脱植民地化の認識は、他の欧米諸国と比較してどのようなものか。その認識のもと、アートシーンが訴えるものは何か。河内秀子が論じる。
第41回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年7月号の「ロンドン」では、イギリス初の全国女性解放会議(1970)から20年のあいだに起きた、フェミニズムをめぐるアートの動向に焦点を当てる「反乱を起こす女たち! イギリスにおけるアートとアクティヴィズム 1970〜1990」展を取り上げる。フェミニズムを牽引してきた当時のアーティストたちが、イギリス文化に与えた影響とはどのようなものか。橘匡子が考察する。
第40回
雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年7月号の「ニューヨーク」では、ホイットニー美術館で開催された「ホイットニー・ビエンナーレ2024:イーブン・ベター・ザン・ザ・リアル・シング」を紹介する。近年のAIの隆盛やトランスジェンダーが抱える問題の実態をめぐって、「何がリアルなのか」を問う本ビエンナーレ。みずからのルーツやアイデンティティを独自の視点から掘り下げるアーティストたちを國上直子がレポートする。
第3回
日本全国にあるミュージアムが販売するオリジナルのミュージアムグッズ。編集部がとくに気になるものを館ごとにピックアップしてご紹介する。
第23回
ネオン管を克明に描くシリーズを発表してきた横山奈美。「遠くの誰かを思い出す」と題されたケンジタキギャラリー 六本木での個展では、インドでの滞在を通して制作された新作絵画を発表。これまでの「ネオン」シリーズの変遷と、その背景にある考えについて話を聞いた。
第2回
マンガ、アニメといったサブカルチャーは、2000年の村上隆による「スーパーフラット」以降、日本の現代美術の文脈を語るうえでもはや外すことができない領域となった。いっぽうで、ヴィデオゲームがその文脈であまり語られてこなかったのはなぜなのだろうか。日米間におけるヴィデオゲームの発展を美術史の流れになぞらえながら整理するとともに、そのなかで培われた独自の空間意識からゲームにおけるキャラクターデザインの美学、そしてゲームと現代美術はいかに交わっていくことができるのかについて、現代美術家・たかくらかずきが全3回にわたって論じる。第2回はたかくらが提唱する「キャラクター・マトリクス」をお届け。
第22回
鑑賞者と作品を取りまく空間や場所の観察を起点に、セラミックなどの自然の要素を作品に取り入れるケイト・ニュービー。昨秋より、東京での展示の機会が続いた作家に、制作へのアプローチ方法と作品の意図、そして多くの滞在制作を経た現在の関心について、話を聞いた。
第21回
オープン・グループは、ウクライナのアート・コレクティブである。参加型プロジェクトによって開かれた場をつくり、人々の緩やかな結びつきを追求する。横浜トリエンナーレとヴェネチア・ビエンナーレで作品を公開した彼らに、戦争、コミュニケーション、移民などのテーマについて話を聞いた。
第3回
一般の人々が日常の暮らしのなかで生み出し、使い続けてきた暮らしの「民具」。一見ただの古い道具に見えるかもしれませんが、様々な切り口から観察してみることで、ユニークな造形や意外な機能性といった「デザインの工夫」に気がつくことができます。第3回目は「卵にまつわる民具」。これなーんだ?
第2回
東京都中央区京橋で、2024年11月にオープン予定の「TODA BUILDING」(以下、TODAビル)。地上1階から6階の低層部が、芸術文化エリアとしてパブリックアートやミュージアムなどで構成されるのだが、その3階部分がギャラリーコンプレックスとなる。入居する4軒のギャラリー(小山登美夫ギャラリー、タカ・イシイギャラリー、KOSAKU KANECHIKA、Yutaka Kikutake Gallery)の代表4名に話を聞いた。
第2回
日本全国にあるミュージアムが販売するオリジナルのミュージアムグッズ。編集部がとくに気になるものを館ごとにピックアップしてご紹介する。
第76回
ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第76回は、フェルト製の缶詰などあらゆるものをつくり続ける村田美幸さんに迫る。
第1回
著名建築家が手がける美術館建築の魅力を、その内部を知り尽くす学芸員の目線で語ってもらう「キュレーターが語る美術館建築」。今回は、谷口吉生が設計した豊田市美術館(1995年開館)を能勢陽子が語る。
第25回
美術館の学芸員(キュレーター)が、自身の手がけた展覧会について語る「Curator's Voice」。第25回は、神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で開催中の「鎌倉別館40周年記念 てあて・まもり・のこす 神奈川県立近代美術館の保存修復」(〜7月28日)を取り上げる。保存修復担当が常駐している国内でも稀有な美術館である同館では、いったいどのようにコレクションを維持しているのか。担当学芸員の橋口由依が語る。
第2回
東急東横線祐天寺駅から徒歩7分、閑静な住宅街のなかにある「アクセサリーミュージアム」は、日本では唯一のコスチュームジュエリー専門の私設博物館だ。常時2000点を超える展示品のすべては60年以上もの間、コスチュームジュエリー業界に身を置いてきてきた館長の田中元子が夫妻で収集してきたもの。彼女たちはなぜ、コスチュームジュエリーを集め、そしてミュージアムをつくるに至ったのか?
第1回
アート・バーゼルとUBSによる「The Art Basel and UBS Global Art Market Report」も、クリスティーズやサザビーズなどのオークションハウスによる発表も、ミレニアル世代(一般的に1981年から1996年生まれの世代)のコレクターは、アートマーケットやアートのエコシステムにおいてますます重要な役割を担っていることを指摘している。これらのコレクターは、どのように収集の旅を始め、どのような作品を収集しているのか、そして以前の世代のコレクターとは何が違うのか。本連載では、アジアを中心にするミレニアル世代のコレクターへの取材を通じ、彼ら/彼女たちの素顔を明らかにしたい。第1回は、韓国のアートフェア「ART OnO」の創設者ノ・ジェミョンをピックアップする。