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大阪・関西万博 フランス館はなぜロダンの彫刻を展示するのか?

ついに開幕を迎えた大阪・関西万博。数あるナショナルパビリオンのなかでも見るべきは、ルイ•ヴィトンやディオールなど5つのメゾンとロダンの彫刻が共演するフランス館だ。

文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長)

フランス館の内部で展開されるルイ•ヴィトンの展示。中央にあるのがロダン《カテドラル》(1908) ©️LOUIS VUITTON

 「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、160 を超える国・国際機関が参加する大阪・関西万博。会場内に並ぶ多彩なパビリオンのなかでも、強い存在感を放つのがフランス館だ。

 Coldefy & Associés Architectes UrbanistesエージェンシーとCRA-Carlo Ratti Associati事務所により設計されたフランス館は、劇場の舞台を思わせる巨大なカーテンで覆われた外観が特徴。その周囲には、グラン・パレ-国立美術館連合の鋳造工房によって特別に制作された等身大の彫刻4点が並ぶ。象徴的なピンクの銅で覆われたスロープは、来館者の気持ちを昂らせながら内部へと導くレッドカーペットのようだ。

フランス館
撮影=筆者

 このフランス館は4つの主要パートナーがサポートしており、メインパートナーを世界的なラグジュアリーコングロマリットであるLVMHが務める。

 40年前に来日し、大阪で仕事を始めたというLVMHジャパンのノルベール・ルレ社長は、「LVMHグループと日本とのつながりは長い。ぜひ子供たちと一緒に来ていただき、フランスの伝統だけでなく、LVMHグループの手づくりの仕事を見ていただきたい。このパビリオンを通じて、少しでも日仏の縁がより良いものになれば」と期待を寄せる。

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