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WORLD REPORT「ニューヨーク」:多様性の時代を超えて、「不協和音」のビエンナーレが奏でる新たな希望

雑誌『美術手帖』の「WORLD REPORT」では、世界の各都市のアートシーンや話題の展覧会をリポート。2024年7月号の「ニューヨーク」では、ホイットニー美術館で開催された「ホイットニー・ビエンナーレ2024:イーブン・ベター・ザン・ザ・リアル・シング」を紹介する。近年のAIの隆盛やトランスジェンダーが抱える問題の実態をめぐって、「何がリアルなのか」を問う本ビエンナーレ。みずからのルーツやアイデンティティを独自の視点から掘り下げるアーティストたちを國上直子がレポートする。

文=國上直子

「ホイットニー・ビエンナーレ2024:イーブン・ベター・ザン・ザ・リアル・シング」より、アイザック・ジュリアンの《再び……(彫像は決して死なない)》(2022)の展示風景 Photo by Ashley Reese

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