SERIES

第49回

櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:極彩色の神々

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第49回は、仕事の傍ら鮮やかなプラスチック製のオモチャなどによって立体作品をつくり続ける杉澤佑輔さんを紹介する。

第22回

ミヤギフトシ連載22:乗代雄介『最高の任務』『旅する練習』ほか ほころびの向こうへ

アーティストのミヤギフトシによるレビュー連載。第22回のテーマは、以前ミヤギのグループ展に短編を寄せた、乗代雄介による小説作品。コロナ禍を経て、作中で描かれる茨城県の石岡駅を訪ね考えた、自分が去ったあとの世界に何かを「残す」人々の思いとは。

SERIES / ミヤギフトシ連載

第43回

書評:皮肉とユーモアを交えて「アート」への疑問に答える。『みんなの現代アート』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2021年12月号の「BOOK」1冊目は、ターナー賞受賞アーティストのグレイソン・ペリーが、個人的経験からユーモアを交えて現代アート界やその構造を解説する『みんなの現代アート』を取り上げる。

SERIES / BOOK

第48回

櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:あふれんばかりの喜び

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第48回は、流木をもとに「木人(きびと)」と名付けた人形をつくり続ける杉村聡さんを紹介する。

PREMIUM

第6回

2021年10月号 特集「アートの価値の解剖学」

近年、アートマーケットの活性化が著しい。だがしばしば高額な落札額に「なぜこれにそんな値段が?」 「この作品にはどんな価値があるの?」と困惑することがある。その原因は、アートの価値がどんなシステムのなかでつくられるのか、価格と価値がどんな関係性にあるのかが不透明だからではないだろうか。そこで本特集では、キュレーター、ギャラリスト、批評家といったプレイヤーたちが、どのように価値づくりを支えているのか、その仕組みを解明する。さらにそうしたシステムを構成する美術館や画廊、マーケットといった現場で、いまどんな課題が迫っているのかを明らかにし、これからのアートの価値とは何かを考える、道筋を照らし出したい。

SERIES / BT BACK NUMBER

PREMIUM

第7回

あの人のアートコレクションが見たい!:支援していた作家が世界へと羽ばたいた佐野仁美さん

急増しているアートコレクター。作品が飾られているコレクターの自宅を、自身もコレクターであるコバヤシマヒロが訪問して紹介。作品を愛するそれぞれの人柄が現れるような、千差万別のアートコレクションをお届けします。

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第2回

ビジネスリーダーたちのアートコレクション:KYNEとの仕事から始まったアートコレクターとしての生き方。岡田喜則(AMIDUS. ・代表取締役社長)インタビュー

自身もコレクターであるコバヤシマヒロが、アートコレクションの共有プラットフォーム「COLLET」でコレクションを管理するアートコレクターにインタビュー。特にビジネスの世界で活躍する人々がコレクションの魅力を語るとともに、アートが自身のビジネスにいかなる影響を及ぼしているのかを取材します。

第9回

なぜ、社会に「違和感」を問いかけることは重要なのか? 雑誌『IWAKAN』の編集チームに聞く

現代美術の可能性を拡張するアーティストやスペース、プロジェクトを取り上げるシリーズ「美術の新な目つきを探して」。第9回は、世のなかの当たり前に「違和感」を問いかけることをコンセプトに創刊され、「違和感」を抱く人たちに寄り添う雑誌『IWAKAN』の編集チームにインタビューを行った。

SERIES / 美術の新たな目つきを探して

PREMIUM

第3回

アートの仕事図鑑:展覧会をつくる照明家・高橋典子(灯工舎)

展覧会の運営、アートマーケットの運用、コレクターのサポートなど、アートに携わる様々な仕事を紹介する「アートの仕事図鑑」。展覧会のライティングなどを手がける「灯工舎」で展覧会の照明を担当する高橋典子に、仕事の内容ややりがいを聞いた。

SERIES / アートの仕事図鑑

第44回

書評:デジタル・グローバリゼーション時代におけるアートの機能とは。『デューティーフリー・アート:課されるものなき芸術』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2021年12月号の「BOOK」2冊目は、アーティストのヒト・シュタイエルが、高度にコンピュータ化された時代のアート・政治・テクノロジーの交差を論じる『デューティーフリー・アート:課されるものなき芸術』を取り上げる。

SERIES / BOOK

第22回

プレイバック!美術手帖 1990年5月号 特集「エコロジーとアート」

『美術手帖』創刊70周年を記念して始まった連載「プレイバック!美術手帖」。美術家の原田裕規がバックナンバーから特集をピックアップし、現代のアートシーンと照らし合わせながら論じる。今回は1990年5月号の特集「エコロジーとアート」を紹介。

SERIES / プレイバック!美術手帖

PREMIUM

第1回

ビジネスリーダーたちのアートコレクション:「アートは投資ではない」竹内真(CTO・経営者)インタビュー

自宅で保管できないアートコレクションを万全の環境にて、低額から預けることのできる「美術倉庫」。自身もコレクターであるコバヤシマヒロが、同サービスでコレクションを管理するアートコレクターのなかからとくにビジネスの世界で活躍する人々にインタビューを実施。コレクションの魅力やアートとビジネスの関係を探ります。

第47回

櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」:自分のために描く日々

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第47回は、2016年の熊本地震のあとから絵を描き始めた田口Bossさんを紹介する。

PREMIUM

第3回

アジア市場をポールポジションに引き上げた寺瀬由紀。彼女が見据えるこれからの美術界のエコシステムとは?

10年にわたってサザビーズで現代美術マーケットの成長をけん引してきた寺瀬由紀。その寺瀬が今年7月、サザビーズを去るというニュースは、美術関連のメディアのヘッドラインを躍らせた。そして11月、新たなアートアドバイザリービジネス「Art Intelligence Global」を立ち上げた。世界的にかつてないほど現代美術マーケットが活況を呈するなか、権威あるオークション会社を離れ、新たに立ち上げたアートビジネスは何を目指すのか? そしてコロナ禍以後の現代美術マーケットの勢力図について、寺瀬にオンラインで話を聞いた。

PREMIUM

第56回

「生活と芸術の二本の糸はいつもしっかりと絡んでいるんです」。ロングインタビュー:塩見允枝子

2021年10月号の特集「アートの価値の解剖学」にあわせて、プレミアム記事だけで読める、多様な価値軸で生きる作家たちのロングインタビューを特別公開。本記事では、同特集の「多様な価値軸で生きる作家の『美術』の担い方」(監修=原田裕規)で取材された塩見允枝子のインタビューを掲載。音楽、美術、パフォーマンスといったジャンルを超えて表現に試みてきた作家に話を聞いた。

SERIES / BT ARCHIVES

PREMIUM

第5回

プロでも見抜けない!? 買った作品が贋作だったらいったいどうなるの?

この世に美術作品がある限りなくならないもの。それが「贋作」だ。贋作は古今東西、古美術から現代美術まで様々な事例が報告されており、跡を絶たない。こうした贋作を誤って手にしてしまう可能性はゼロではないだろう。アートに携わるすべての人が知っておきたいアートと法の基礎知識を、Art Lawの専門家である弁護士・木村剛大が解説する本シリーズの第5回は、様々な贋作事例を法的な観点とともにお届けする。

SERIES / アートと法の基礎知識

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第5回

2020年10月号 特集「ポスト資本主義とアート」

新型コロナウイルスは世界を大混乱に陥れた。グローバル経済に伴う人の移動がウイルスを拡散させる新たなリスクになり、加速し続ける資本主義というシステムを再考させる契機にもなっている。現在私たちが社会の前提としている、商品や労働の概念は、資本主義が生み出したものであり、作品が「商品」として市場で売買され、作家の創作活動が「労働」ともされるアートの「生産関係」もまた同様である。本特集では、それらをとらえ直し再構築するために、資本主義社会への問いを投げかけるアーティストやアートプロジェクトを取り上げる。われわれはその経済システムとの関係をどうつくり変えることができるか? 資本主義社会の新しいかたちとその可能性を、アートを切り口に探りたい。

SERIES / BT BACK NUMBER

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第4回

2020年8月号 特集「ゲーム×アート」

今日、エンターテインメントを超えて様々な角度から研究の対象になっている「ゲーム」。本特集では、ゲームの手法を使ったメディア・アートから、芸術性を追求するゲーム作品、さらには現代美術における遊戯性の系譜まで、広くゲームとアートの領域が重なるところにある実践をとりあげ、その関係と、新たな表現の可能性を考える。

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第3回

2020年6月号 特集「新しいエコロジー」

気候変動や災害、感染症により世界中が大きな危機を迎えるいま、私たちは「自然」を搾取可能な資源と見なす態度の限界に直面しているのではないだろうか。この問題に対し、現代のアーティストたちは鋭敏な感覚で応答する。彼/彼女らが作品を通して提示する、オルタナティヴで新鮮な環境観・地球観・生命観。それを本特集では「新しいエコロジー」と呼びたい。自然環境と人間の関係にパラダイムシフトを呼び込むこれらのアートは「生きること」とは何かという、根源的な問いをも照射するはずだ。

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第2回

2020年4月号 特集「表現の自由」とは何か?

一企画「表現の不自由展・その後」の中止と再開、そして文化庁の補助金不交付決定を引き起こした、あいちトリエンナーレ2019。その過程で、介入と規制、芸術祭や文化行政、市民社会における美術のあり方など、美術や表現の前提となる制度上の問題が浮き彫りとなった。本特集では、再び同じことが繰り返されないために、また自主規制を回避するために、まずは「規制」を生み出す仕組みや原因を明らかにし、それに対処するにはどんな方法があるのかを紹介する。そしてこれからも現代美術を生み出し、伝え続けるために、この事件から顕在化した、できるだけ多くの論点や提言を掲載し、議論を続ける端緒とする。

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