PREMIUM

2022年の世界美術品市場の規模は約9兆円。日本市場の状況は?

アート・バーゼルとUBSによる、昨年の世界美術品市場を分析するレポート「The Art Basel and UBS Global Art Market Report 2023」が発表された。市場規模は前年比で3パーセント増の推定678億ドル(約9兆円)となり、今年のレポートでは日本の市場についても初めて言及された。

NEWS / MARKET

「なんとか」の集合を、「なんとか」見ることの尊さ。小金沢智 評「なむはむだはむ展『かいき!はいせつとし』」

太田市美術館・図書館で開催中の「なむはむだはむ展『かいき!はいせつとし』」。作家・演出家・俳優の岩井秀人、俳優・ダンサーの森山未來、シンガーソングライターの前野健太の3名によって2017年から始動したプロジェクト「なむはむだはむ」に、美術家・彫刻家の金氏徹平も加わり、初めて展覧会としてクリエーションを展開させた展示を、キュレーターの小金沢智がレビューする。

REVIEW

なぜAIと交響曲が邂逅したのか。「人工知能美学芸術学研究会」が挑んだ前衛的交響曲のオーケストラ演奏を分析する

美術家の中ザワヒデキ、草刈ミカを中心に発足した「人工知能美学芸術学研究会」。同研究会が昨年12月にパルテノン多摩で、不可能に近い演奏が求められるチャールズ・アイヴズによる交響曲第4番が演奏された。なぜ、人工知能の探求とオーケストラによる交響曲演奏が接続したのか。多摩美術大学芸術学科教授で美術ジャーナリストの小川敦生がその意義を分析する。

INSIGHT

第4回

日記という表現形式──音楽のエラボレーション

アルバム『12』には、坂本龍一自身の言葉として「日記」というキーワードが寄せられているが、彼が作品制作においてこの言葉を使用するのはこれがはじめてではない。本記事は、『12』を紐解くためのコラムの第一弾。坂本龍一の1980年代からの「パフォーマンス」を「日記」というキーワードとともに振り返り、『聴く』ことの音楽を論じる。

アジア屈指の文化都市を目指して。西九龍文化地区(WKCD)は香港のブースターとなるか?

アジア最大級のヴィジュアル・カルチャー博物館である「M+」をはじめ、香港故宮文化博物館、戯曲センターなど様々な文化施設が存在する香港の西九龍文化地区(WKCD)。同地区は、コロナ禍を経て渡航制限が解除された香港にどのような可能性をもたらしたのか。その実態に迫る。

INSIGHT

PREMIUM

第4回

マンガもゲームも映画もアイディアの宝庫。京都精華大から届いたブックリスト

全国の美大図書館司書による選書を紹介する「美大図書館の書架をのぞく」シリーズは、アートをもっと知りたい、アートも本も好きな読者に向けた連載企画。第4回目は、マンガ学部をはじめとしたユニークな学部編成でも知られる京都精華大学の情報館におすすめの本を聞いた。