24年開館の豊田市博物館、シンボルマークが決定。木材の格子模様をイメージ

2024年4月26日に開館予定の豊田市博物館。そのシンボルマークとロゴが決定した。

 2024年4月26日に開館を予定している新たなミュージアム「豊田市博物館」。そのシンボルマークとロゴが発表された。

 同館は、「豊田市近代の産業とくらし発見館」と「豊田市郷土資料館」を統合して誕生するもので、建築設計は坂茂が担当。建築は地上4階建て、床面積は7800平米を予定している。 

 「みんなでつくりつづける博物館」をコンセプトに掲げる同館では、1階に交流エリアとなる「えんにち空間」を創出する。今回のシンボルマークは、同空間の天井に使用される木材の格子模様をイメージしたものだ。手がけたのは、株式会社キジュウロウヤハギ(技術者:矢萩喜從郎〔やはぎ・きじゅうろう〕)。

 矢萩はグラフィック、サイン、写真、アート、彫刻、建築、椅子・家具、照明、評論、出版を手がけるデザイナーで、これまで豊田市美術館や名古屋市美術館、東京国際フォーラム、谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館などのシンボルマークやロゴタイプを生み出している。

 矢萩はこのシンボルマークについて、次のようなコメントを寄せている。

 博物館天井の木組みの斜めの線一つ一つが集積している情景は、人や歴史が交わる博物館の象徴的な役割を表しており、それをシンボルマークとしました。更に言えば、シンボルマークは、ガラスの「切子細工」、あるいは「籠(かご)」とも捉えることができ、多種多様な博物館資料や情報、記憶等を入れる“器”としての意味合いも感じさせてくれます。
 シンボルマークにオレンジ色を用いているのは、「親しみ、暖かさ、明るさ、楽しさ、賑わい」だけでなく、未来へと続く活力ある状況もイメージさせてくれるからです。また、豊田市美術館のシンボルカラーのブルーと並べた時に、相互に引き立て合う色であるだけでなく、色覚多様性にも対応しています。

 なお、同館の初代館長は、村田眞宏(前豊田市美術館館長)となることもあわせて発表された。

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