展覧会を準備していたあの夜の探索空間。中尾拓哉評 泉太郎「コンパクトストラクチャーの夜明け」

映像を軸に絵画、ドローイング、立体、パフォーマンスなど、メディアと手法を交錯させる作品を制作する泉太郎。本展では、今年ティンゲリー美術館(バーゼル)で開幕する個展に先がけ、これまで撮りためてきた映像を用いた新作インスタレーションを発表。泉が様々な展覧会に際し宿泊したホテルの部屋で一人で実践し続けていた実験のひとつであるという試みを、美術評論家の中尾拓哉がレビューする。

REVIEW

洋画家・小林萬吾、50年ぶりの展覧会。出身地の香川県立ミュージアムで

洋画家・小林萬吾(1868〜1947)の作品とともに、日本の洋画の軌跡をたどる展覧会「白馬のゆくえ 小林萬吾と日本洋画50年」が、2020年4月11日より香川県立ミュージアムで開催される。なお、新型コロナウイルス感染症の感染防止のため、各種行事の実施については変更も予想される。最新の情報は香川県立ミュージアムのホームページにて確認してほしい。

NEWS / PROMOTION

デイヴィッド・ツヴィルナーが中小ギャラリーとビューイング・ルームを共有。リソース不足を補う施策

メガギャラリーを代表するデイヴィッド・ツヴィルナーが、新型コロナウイルスの影響で閉鎖されている中小ギャラリーと自社のオンラインプラットフォームを共有する特別プログラム「プラットフォーム」を立ち上げる。4月3日~5月1日、ニューヨークの12のギャラリーによる第1弾がスタート。

NEWS / HEADLINE

ヒト、モノ、災害、美術館が織りなす舞台装置(セノグラフィー)。黒沢聖覇評「ナイル・ケティング 保持冷静 Remain Calm」展

2019年、上海に開館したたポンピドゥー・センターの上海別館・西岸美術館(ウェストバンド・ミュージアム)で、インスタレーション、パフォーマンス、セノグラフィー、サウンドなど、多様な表現形態を発表しているアーティスト、ナイル・ケティングの個展「保持冷静 Remain Calm」が開催された。美術館という舞台において、ヒトとモノ、そしていまや避けられない災害を組み込んだインスタレーションとパフォーマンスを、キュレーターでアーティストの黒沢聖覇が読み解く。

REVIEW

杉原千畝とユダヤ人難民の実話をもとに。SHIMURAbrosがリサーチベースの最新作を発表

新たな映像装置の発明によって既存の枠を超えたイメージを実体化する姉弟ユニット「SHIMURAbros」。その最新作となる映像/インスタレーション作品が、銀座の東京画廊+BTAPで開催されている。本作は、SHIMURAbrosがゲーテインスティチュートからの助成を得て、カリブ海のキュラソー島で滞在制作したもの。会期は4月11日まで。

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森栄喜が個展で初のサウンドインスタレーションを発表。あわせてフォトエッセイも刊行

近年、映像やパフォーマンス作品、文章、詩など、多様な表現を展開している写真家の森栄喜。その個展「シボレス | 破れたカーディガンの穴から海原を覗く」が、東京・新宿のKEN NAKAHASHIで開催される。本展で森は、初のサウンドインスタレーションを発表する。会期は6月24日〜7月19日(事前予約制)。

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高見澤峻介が個展「Screening Organon」をアップデート。発電を用いたアートのギミックとは?

「発電」をメディアとするアーティスト、高見澤峻介の個展「Screening Organon」が、東京・浅草橋のCASHIで開催されている。本展は、2019年に布施琳太郎キュレーションのもと開催された同名の個展をアップデートしたもの。新作のドローイングも数点追加されるので注目したい。会期は3月26日~4月12日。

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ネオ・ダダの痕跡をたどる展覧会がギャラリー58で開催中。赤瀬川原平や風倉匠、篠原有司男の作品も

1960年の結成から1年にも満たない短い期間でありながら、過激なアクションやパフォーマンスを展開し、反芸術の旗手たちとして脚光を浴びた前衛芸術グループ「ネオ・ダダ」。そのメンバーの作品38点を紹介する展覧会「ネオ・ダダの痕跡」が、東京・銀座のギャラリー58で開催されている。会期は4月4日まで。

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無人島プロダクションがオンライン展覧会「おんらいん大作戦」を開催。「温泉大作戦」延期を受けて

東京のギャラリーがホストとなり、海外ギャラリーの展覧会を開催する「温泉大作戦」が、新型コロナウイルスの影響で開催延期に。これにともない、「温泉大作戦」参加ギャラリーの「無人島プロダクション」が、オンライン上の展覧会「おんらいん大作戦」の開催を発表した。期間は3月28日〜4月12日。

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1兆円の拠出も。新型コロナでイギリスやドイツなど各国が文化支援を続々発表。「誰も失望させない」

長引く新型コロナウイルスの影響で、イギリスのアーツ・カウンシル・イングランドが1億6000万ポンド(約212億円)の緊急資金を提供すると発表した。またドイツ連邦政府は、カルチュラル、クリエイティブ、メディアセクターの中小企業や個人に最大500億ユーロ(約6兆円)を支援する。

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