新型コロナウイルス感染拡大の影響により、世界中の芸術祭やアートフェアが相次ぎ中止・延期している。そんななか、第13回上海ビエンナーレがキュレーターチームやテーマを発表した。
11月10日〜2021年6月27日に上海当代芸術博物館で開催が予定されている今回のビエンナーレは、初めて8ヶ月間にわたって開催。「水体」(Bodies of Water)をテーマに、スペイン・マドリード出身の建築家であるアンドレス・ジャックがチーフキュレーターを担当。マリーナ・オテロ・ヴェルツィエ、ルチア・ピエトロイウスティ、由宓(ユー・ミ)が共同キュレーターを務める。
今回のテーマについてジャックは、次のように語っている。「一回の呼吸からひとつの生態系の構成まで、我々は相互につながっており、相互に依存し牽引している。全人類が共に経験する挑戦に直面するなか、今回の上海ビエンナーレでは、多様な流通や融合形態を探ることで、人と人のつながりを検証する」。
上海当代芸術博物館の学術委員会主席である費大為(フェイ・ダウェイ)は、今回のビエンナーレの準備は、新型コロナ危機の不確かな時期に行われたとしつつ、「従来の展示方法に挑戦する方法を模索しながら、流動的なかたちで展開する」とコメントしている。
今回のビエンナーレは、「WET-RUN REHEARSAL」(11月10日〜14日)、「ECOSYSTEM OF ALLIANCES」(11月15日〜2021年4月9日)、「AN EXHIBITION」(2021年4月10日〜6月27日)といった3段階に分けて展開。それぞれの段階では、サミット、オンラインプログラム、リアルな展覧会が行われる予定だ。