新型コロナウイルスの影響で、2月27日から約3ヶ月にわたって臨時休館してきた東京国立博物館が6月2日、再開を迎えた。
今回の再開は、本館1階、平成館考古展示室、法隆寺宝物館1階のみの部分再開。24日からは東洋館も再開する。
再開にあたっては事前予約制を導入し、オンラインで申し込む必要がある。予約は1時間ごとの日時指定であり、定員は各建物の空調性能から設定されたという。
再開初日のこの日は、10時30分の開館前から50人ほどが列をなした。正門前には、入場をスムーズにするためのガイドポールが設置されており、本来ミュージアムショップがある建物で、ひとりずつ検温を実施。37.5度以上の熱がある場合は入館を断る。
また、マスクの着用も義務付けるほか、展示室は一方通行での鑑賞を求めるなどのコロナ対策を実。加えて、来館者自身に来館日時を記録することも呼びかけている。
館内は比較的ゆったりとしており、「3密」は避けられている様子だったが、週末などはこれ以上の人出も予想されるだろう。また6月30日からは特別展「きもの KIMONO」の開催も予定されており、こちらのオペレーションも注視したい。
同館広報によると、事前予約制は今年度いっぱい継続。今後、上野の文化施設でオンライン予約が増えるのであれば、上野公園全体でコールセンター設置する可能性もあるのではないかと話す。
なお、上野公園では6月1日に国立科学博物館が再開。国立西洋美術館の再開日は未定で、東京都美術館は6月30日まで臨時休館を継続する。