
第5回
有識者が選ぶ2023年の展覧会ベスト3:中島水緒(美術批評家)
数多く開催された2023年の展覧会のなかから、有識者にそれぞれもっとも印象に残った、あるいは重要だと思う展覧会を3つ選んでもらった。今回は美術批評家・中島水緒のテキストをお届けする。

第5回
数多く開催された2023年の展覧会のなかから、有識者にそれぞれもっとも印象に残った、あるいは重要だと思う展覧会を3つ選んでもらった。今回は美術批評家・中島水緒のテキストをお届けする。

「絡まり、もつれ、ほころびながら、いびつに循環していく生命」をテーマに制作活動を行うアートユニット・大小島真木。秋から冬にかけて東京で開催の2つの個展「私ではなく、私ではなくもなく ”not〈 I 〉, not not〈 I 〉“」、「千鹿頭 A Thousand Deer Heads」(〜2024年1月14日)では、絵画、彫刻、映像作品の新作を発表した。2つの展示で大小島が提起する問いを人類学者の奥野克巳が考察する。

31回目の開催を迎える「VOCA展2024」の受賞者が発表。大賞となる「VOCA賞」は大東忍が受賞した。

第6回
インターネット・アートを代表するアーティスト、ラファエル・ローゼンダール。活動の場をNFTに移し、アナログとデジタルを行き来しながらもデジタル表現の第一線で制作を続ける作家は、NFTの現況をどのように見ているのか? NFTをどう活用しているのか? Adam byGMOがお送りする、スペシャル・インタビュー。(PR)

来年、麻布台ヒルズに開館予定の新しい「森ビル デジタルアート ミュージアム:チームラボボーダレス」が開館日を発表した。オープンは2024年2月9日、チケット予約は1月16日よりスタートする。

Amazon Prime Videoで見ることができるアートムービーをピックアップ。配信期限つきの作品もあるため、気になるものは早めのチェックをおすすめしたい。

アントニー・ゴームリーのエキシビション「ボディ・ポリティック」が、ロンドン東部に位置する、コンテンポラリーアートのギャラリーとして名高いホワイトキューブ・バーモンジーで開かれている。長年のキャリアを通して、人体を探求し続ける彼の新たな作品5点をそれぞれ個別の空間で見せる興味深いものとなっている。会期は2024年1月28日まで。

内房総5市を舞台に、千葉県誕生150周年事業の一環として開催される「百年後芸術祭‐内房総アートフェス‐」。その総勢約70組のアーティストが発表された。会期は2024年3月23日~5月26日。

第4回
数多く開催された2023年の展覧会のなかから、有識者にそれぞれもっとも印象に残った、あるいは重要だと思う展覧会を3つ選んでもらった。今回は美術批評家・菅原伸也のテキストをお届けする。

第3回
数多く開催された2023年の展覧会のなかから、有識者にそれぞれもっとも印象に残った、あるいは重要だと思う展覧会を3つ選んでもらった。今回は国立工芸館工芸課長・岩井美恵子のテキストをお届けする。

20世紀を代表するアーティストのひとり、サルバドール・ダリの創作世界を360度に映し出される映像で楽しめる体験型展覧会「サルバドール・ダリ ― エンドレス・エニグマ 永遠の謎 ―」が、角川武蔵野ミュージアムで始まる。会期は12月20日〜2024年5月31日。

国立工芸館で、「東京国際版画ビエンナーレ展」の出品作品から、印刷領域における版画とグラフィックデザインの関係性に焦点を当てる企画展「印刷/版画/グラフィックデザインの断層 1957-1979」がスタートした。会期は2024年3月3日まで。

第2回
数多く開催された2023年の展覧会のなかから、有識者にそれぞれもっとも印象に残った、あるいは重要だと思う展覧会を3つ選んでもらった。今回はアーティスト・布施琳太郎のテキストをお届けする。

第1回
東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHT のギャラリー3 で2024 年1月19日より開催される「DANIEL BRUSH THINKING ABOUT MONET」。フランスのジュエリーメゾン、ヴァン クリーフ&アーペルがサポートする「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」が企画し、アメリカの芸術家、ダニエル・ブラッシュの仕事を振り返る。そのクリエイションを掘り下げるべく、ニューヨークの工房を訪ね、遺族である妻のオリヴィアと息子のシーラに話を聞いた。

エヌ・アンド・エー株式会社が企画運営を行う東京・目黒のN&A Art SITEで、現代ドイツを代表する映画監督・写真家であるヴィム・ヴェンダースの展覧会「ヴィム・ヴェンダースの透明なまなざし」が開催される。会期は2024年2月1日〜3月2日。

7年ぶりのリニューアルとして新たに公開された日本科学未来館の4つの常設展示。現在、そのうちのひとつである「プラネタリー・クライシス」において、視覚障害者向けの「音と手でさぐる展示体験」を創出するコンテンツが開発中となっている。

今年、ロンドンのコリアン・カルチャー・センターUK(KCCUK)で個展「Audible Garden」(2023年7月21日~10月13日)を開催した韓国人アーティスト、ジンジュン・リー。自らを「光、音、イマジネーションを育てるガーデナー」と表現しているリーの制作に迫る。

第38回「京都賞」(2023)の思想・芸術部門を受賞したのは、インド出身のアーティスト、ナリニ・マラニ。「揺れ動く歴史を生きる経験に基づき、美術の『脱中心化』に非欧米圏から貢献した美術家」として評価され、受賞に至ったアーティストにインタビューを行った。

第1回
数多く開催された2023年の展覧会のなかから、有識者にそれぞれもっとも印象に残った、あるいは重要だと思う展覧会を3つ選んでもらった。今回は文化研究者・山本浩貴のテキストをお届けする。

第18回
美術館の学芸員(キュレーター)が、自身の手がけた展覧会について語る「Curator's Voice」。第18回は、世田谷美術館で開催中の企画展「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」をピックアップする。倉俣史朗は「もの派」だった? 《ミス・ブランチ》はどうして生まれたのだろうか。展覧会企画者ならではの考察と、そこから見える疑問について、学芸員・野田尚稔が語る。