クラウドファンディングサービスのREADYFORが、文化庁と「文化財の保存・活用のための寄附促進に関する連携協定」を締結した。
同社は、これまで神社仏閣などの文化財に関わるクラウドファンディングプロジェクトを累計260件サポートしており、これまでに14億円以上の支援が集まった。昨年、国内最高額を達成した国立科学博物館のクラウドファンディングもサポートした。
日本国内では文化財所有者等の高齢化や地域の過疎化などを背景に、自力での寄付募集の取り組みを行うことが困難な場合もあり、これをサポートする仕組みの必要性が指摘されている。文化庁とREADYFORは、このような背景について認識を共有し、文化財の保存・活用のための寄付を社会に一層定着させることにより、文化財を次世代に確実に継承していくために協働することで合意したという。これに際して下記の連携協定概要が発表されている。
文化財の保存・活用のための寄附に関する社会的気運の醸成 文化財の保存・活用のための寄附募集の取組に関する地方公共団体や文化財所有者等に対する普及啓発 文化財の保存・活用のための寄附募集に取り組む文化財所有者等への支援 その他、文化財の保存・活用のための寄附募集の促進に向けた継続的な協議
具体的な取り組みとしては、4月24日より複数日程で文化庁と共催でセミナーを開催。24日の「文化財保有者向け寄付活用オンライン研修会」を皮切りに、5月8日の「文化財保有者向け寄付活用研修会」(TKP京都四条駅前カンファレンスセンター)、5月16日の「文化財行政担当者向け寄付活用オンライン研修会」を共催。これらのセミナーを通して、おもに文化財保有者や行政担当者向けにクラウドファンディングの活用方法を伝えていく。