
「アートサイト名古屋城 2024 あるくみるきくをあじわう」開幕レポート
名古屋城内の各所で「アートサイト名古屋城 2024 あるくみるきくをあじわう」が開催中。あらためて「観光地としての名古屋城」を見つめ直す機会となっている。会期は12月15日まで。

名古屋城内の各所で「アートサイト名古屋城 2024 あるくみるきくをあじわう」が開催中。あらためて「観光地としての名古屋城」を見つめ直す機会となっている。会期は12月15日まで。

今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

第28回
長野県立美術館のアーティスト・原田裕規による滞在制作「ドリームスケープ」と、原田がコレクションを調査し、キュレーションした「NAMコレクション2024第Ⅲ期 もうひとつの風景」。ふたつの展覧会によってコレクションに新たに注がれた視線はどのようなものだったのか。担当した同館学芸員・山下樹里が解説する。

11月2日〜4日、第3回目の「LUMINE ART FAIR –My 1_st Collection Vol.3–」がニュウマン新宿のルミネゼロで開催された。アート初心者でも気軽に作品を購入することを目的にするルミネの取り組みを紹介する。

東京都現代美術館で「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」がスタートした。会期は12月1日まで。

東京・中目黒の104 GALERIEを会場に、個展「Cover and Recover」を開催中のドイツ出身アーティスト、ピウス・フォックス。ベルリン芸術大学修士課程を修了し、フランク・バドゥールやピア・フライス(ゲルハルト・リヒターに師事)らのもとで学んだ作家に、個展会場で抽象絵画の表現の可能性について話を聞いた。

ロサンゼルスの現代アートギャラリー、ノナカ・ヒルは京都に新しいスペースを開設した。今井麗の個展「ARCADIA」を皮切りに、今後は日本と国際的なアートシーンをつなぐ拠点となることを目指している。

イギリスのヴィジュアル・アーティストを対象にした2024年の新たな調査報告書は、アーティストが直面している厳しい経済的現実を浮き彫りにしている。収入の低さや不安定性、性別や社会的背景に基づく格差、さらには新たな技術の影響など、アーティストが抱える多くの問題が明らかになった。

日本橋三井ホールで、デザインイベント「DESIGNTIDE TOKYO 2024」が12年ぶりにスタートした。会期は12月1日までの5日間。

国内唯一の工芸に特化したアートフェア「KOGEI Art Fair Kanazawa 2024」が11月29日から3日間開催される。今年は過去最多の40ギャラリー、211名のアーティストが参加し、茶会や工房見学、特別鑑賞会など15の特別プログラムを通じて、工芸の魅力と未来を体感できる。

岡本太郎の遺志を継ぎ、次代のアーティストを顕彰する岡本太郎現代芸術賞(通称「TARO賞」)が、第28回の入選者24名を発表した。

南米のアマゾンのウイトト族にルーツを持ち、第60回ヴェネチア・ビエンナーレにも参加したレンベル・ヤワルカーニ。コア・ポアとの2人展となった「Myth In Motion」展(KOTARO NUKAGA六本木)に際し、同氏にインタビュー。先住民族としてアートを生み出す意義やそこに込めた思いを聞いた。

六本木のサントリー美術館で「儒教のかたち こころの鑑 一日本美術に見る儒教一」展がスタート。儒教と日本美術の関係に注目し、現代の生活にも通ずる思想を紐解くものとなっている。会期は2025年1月26日まで。

エスパス ルイ・ヴィトン大阪でドイツ人アーティスト、ウラ・フォン・ブランデンブルクによる個展「Chorsingspiel」が開幕した。会期は2025年5月11日まで。

東京国立近代美術館(以下、東近美)ギャラリー4で、同館コレクションによる小企画「フェミニズムと映像表現」が12月22日まで開催中だ。ダラ・バーンバウム、出光真子ら8組を取り上げ、1970年代から現代までのフェミニズムに関わる映像表現を紹介。小規模ながら多角的で、複数のキーワードに該当する作品もあれば、作品同士の響きあいも楽しめる。企画は、同館の小林紗由里、松田貴子、森卓也、横山由季子。主担当の小林に取材した企画経緯などとあわせて展示作品を紹介する。

東京・お台場地区を舞台とした新たな国際芸術祭「東京お台場トリエンナーレ2025」が開催される。会期は2025年10月18日〜12月25日。

オルセー美術館で、現代アーティスト・デュオのエルムグリーン&ドラグセットによる展覧会「Elmgreen & Dragset: L'Addition」が開催中。19世紀の彫刻コレクションと対話しながら、現代の男性性をテーマにした作品を通じて、空間の使い方や視覚的な効果を再構築している。

2025年8月、東京都現代美術館で「笹本晃 ラボラトリー」展が開催される。多彩な表現で国際的に評価を受ける笹本の20年にわたる創作活動を動的に検証する。

貸し物件や空き物件、建て直しまでの占有権のないその間を、空間メディアとして活用するアートプロジェクト「ソノ アイダ」が東京大学と連携し、新たな試みとして「東京大学アートセンター 01_ ソノ アイダ」を開設。アートプロジェクト「ソノ アイダ# 東京大学」をスタートさせる。

テート・ブリテンで「The 80s: フォトグラフィング・ブリテン」が開幕。350点の作品が並ぶこの展示はいまなぜ注目を集めているのか?