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「アートサイト名古屋城 2024 あるくみるきくをあじわう」開幕レポート

名古屋城内の各所で「アートサイト名古屋城 2024 あるくみるきくをあじわう」が開催中。あらためて「観光地としての名古屋城」を見つめ直す機会となっている。会期は12月15日まで。

文・撮影=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長)

展示風景より、久保寛子《水の獣》(2024)

 2023年に初回が開催され、好評を博したアートプロジェクト「アートサイト名古屋城」が今年も開幕した。

 舞台となるのは徳川家康が築いた名古屋城。昨年はテーマを「想像の復元」として、名古屋城で長年行われてきた改修や復元の営みに着目。玉山拓郎や山城大督らが参加し、場内各所で作品が展開された。

 今年は、年間200万人以上の人々が国内外から訪れる“観光地としての名古屋城”を着想源に、「観光する行為」そのものに焦点をあて、「あるくみるきくをあじわう」をテーマに、6組のアーティストによる作品が城内全域に広がる。キュレーターは昨年に引き続き、地元愛知出身・在住の服部浩之。服部は、「日本観光文化研究所を設立し、雑誌『あるくみるきく』を刊行した民俗学者・宮本常一が旅の基本とした『あるく』『みる』『きく』という態度に着想を得た」と語る。

 参加アーティストは、狩野哲郎、久保寛子、高力猿猴庵(こうりき・えんこうあん)、菅原果歩、千種創一(ちぐさ・そういち)+ON READING、蓑虫山人(みのむし・さんじん)。このうち展示の起点となるのが、蓑虫山人と高力猿猴庵だ。

展示風景より

編集部

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