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オルセー美術館でエルムグリーン&ドラグセットが試みる様々な視点。彫刻と現代の男性性を巡る

オルセー美術館で、現代アーティスト・デュオのエルムグリーン&ドラグセットによる展覧会「Elmgreen & Dragset: L'Addition」が開催中。19世紀の彫刻コレクションと対話しながら、現代の男性性をテーマにした作品を通じて、空間の使い方や視覚的な効果を再構築している。

文=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部)

展示風景より Photo © 2024 Andrea Rossetti © Adagp, Paris, 2024

 毎日1万人以上の訪問者が訪れると言われるパリのオルセー美術館。その19世紀の彫刻コレクションが展示されている中央ナーヴ(大広間)で、現代アーティスト・デュオのエルムグリーン&ドラグセットによる展覧会「Elmgreen & Dragset: L'Addition」が、2025年2月2日まで開催されている。

 エルムグリーン&ドラグセットは、公共空間や私的空間を模倣した大規模なインスタレーションで知られているが、本展では「L'Addition(追加)」というタイトルが示すように、既存の美術館の空間に少し手を加えるかたちで新たな展示方法を試みている。展示作品は、現代の男性性をテーマに、同館の19世紀の彫刻コレクションと対話させている。

展示風景より Photo © 2024 Andrea Rossetti © Adagp, Paris, 2024

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