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皇居三の丸尚蔵館が11月3日にグランドオープン。展示面積8倍、若冲《動植綵絵》全30幅も一堂に【4/4ページ】

皇室と国民の架け橋となるミュージアムへ

 記者会見で島谷弘幸館長は、「私たちの使命は、悠久の時を経て伝えられた美術工芸品を次の世代に確実に継承すること。それらの品々を受け継いでいくことは大変なこと。今後も皇室と国民の架け橋として日本の文化芸術の発信地としての役割を担いたい」と意気込みを語った。

 皇居三の丸尚蔵館にとって、今回のグランドオープンはたんなる施設拡張ではない。皇室に受け継がれてきた文化財を、より広く社会へとひらかれた文化資産として保存し、調査研究し、公開していく同館の新たな段階の始まりであるとも言える。

 展示面積だけを見ても、旧館時代とはまったく異なる規模になった皇居三の丸尚蔵館。しかし、その真価が問われるのは、これまで公開の機会が限られてきた膨大なコレクションを、今後どのように社会へとひらいていくのかという点だろう。

 皇室によって長い時間をかけて守り継がれてきた美術工芸品。その歴史を次の時代へと手渡すための新たな拠点が、皇居東御苑にいよいよ完成する。