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セゾン現代美術館がリニューアルオープン。「作品と深く呼吸する場所」を掲げ、菊竹清訓建築を次世代へ【3/5ページ】

カフェとショップを、作品の余韻を受け止める空間に

 エントランス近くのカフェも大きく生まれ変わった。内装は落ち着いた色調でまとめられており、窓越しに広がる緑を眺めながら、ホテルのラウンジのようにゆっくりと過ごすことができる。

 左官材や、土を固めてつくられたタイルなど、自然の素材感が表出している素材が多く用いられていることも特徴だ。建築の内部にいながら、周囲の森や大地とのつながりが感じられる空間となっている。

落ち着いた印象を与えるカフェ

 ここでは、ガラス作家のピーター・アイビーが手がけたオリジナルの器で、無農薬栽培の茶葉を使った緑茶と菓子のセットが提供される。これらの料金は入館チケットに含まれており、カフェのみの利用はできない。リニューアル後の本館のカフェは、作品鑑賞のに前後に休憩するための付帯施設というより、鑑賞体験の余韻を受け止め、思考を深めるための場所だと言えるだろう。

 またミュージアムショップは、かつて音楽の演奏などに使われていた「アートフォーラム」へと移設された。天井や壁を左官材で覆った空間は、ショップというよりもひとつの展示室を思わせる。

 扱われる商品も一般的なミュージアムグッズにとどまらず、作家による作品や工芸品など、アートピースを中心とした構成となった。作品を見ることと、作品を身近な生活へ持ち帰ることが、自然につながる場となっている。

ミュージアムショップ

編集部