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「マリメッコ展 模様のちから」(京都文化博物館)開幕レポート。マリメッコの創造の美学をたどる大規模展【2/5ページ】

マリメッコとは?

 展示は、ブランドの歩みをたどる導入部から始まる。1951年、フィンランドで創業したマリメッコ。創業者のアルミ・ラティアは、夫の経営するオイルクロスのプリント工場で、若い数名のアーティストをファブリックデザイナーとして起用し、革新的なデザインを生みだしていった。マリメッコという印象的な名前は「マリのドレス」を意味するものであり、「mari(マリ)」はラティアが愛着を持っていた女性の名、「mekko(メッコ)」は古いフィンランド語で女の子の服を表している(なおmariはarmi[アルミ]のアナグラムでもある)。

左はアルミ・ラティアがデザインした《ティーリスキヴィ(レンガ)》(1952)

 51年5月に初のファッションショーを開催し成功をおさめ、50年代後半には国際的な展開を進めたマリメッコ。60年にジャクリーン・ケネディが7点のドレスを購入したことで、世界的な知名度を得ることとなった。

 創業当時の資料や写真、初期のテキスタイルなどを通して見えてくるのは、ファッションブランドという枠を超え、「暮らし全体をデザインする」という思想だ。戦後フィンランドの社会において、衣服やファブリックを通じて新しいライフスタイルを提案したマリメッコの挑戦が、この章ではコンパクトに整理されている。

編集部