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「瀧口修造 書くことと描くこと」(アーティゾン美術館)開幕レポート。批評と創作を往還した思索の軌跡に迫る【2/3ページ】

シュルレアリスムを生きた瀧口修造

 会場は5階と4階の展示室を用いて、大きく2部構成で展開されている。

5階の展示風景。石橋財団の近代コレクションにおける選りすぐりが展示されている

 まず5階では「石橋財団コレクション選」として、印象派から1940年代のフランスやドイツのマスターピース26点を展示。当時の日本の動向と地続きで見られる構成であるとともに、会場中盤から特集される瀧口の活動時期とも重なりあう内容だ。

5階には、詩人・批評家としての瀧口の仕事が並ぶ。これに対応するように、壁面には関連する作家の作品が展示されている

 この特集では、詩人・批評家としての瀧口の足跡をたどることができる。シュルレアリスムの詩の研究と実践、すなわち「シュルレアリスムを生きるということ」を体現してきた瀧口が、いかにして創作活動へと向かったのか。その道筋を示すように、ここでは初期の詩の仕事から美術世界への導入部が紹介されている。

各作品への瀧口による論評がキャプションとして掲載されている

 また、同時代の作家たちの作品についての瀧口の論評が、キャプションとして添えられている点も見逃せない。石橋財団のコレクションが瀧口の言葉を通じてどう見えてくるのかという実験的な試みであり、作品の新たな魅力とともに、瀧口の深い洞察力が浮かび上がってくる。

編集部

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