韓国のソウル貿易展示コンベンションセンター(SETEC)で、国際アートフェア「ART OnO 2026」が開幕した。会期は4月5日まで。
「Art One and Only」を意味する「ART OnO」は、作品売買の場を超え、美術館や財団といった非営利機関との対話を重視するブティック型のアートフェアだ。マーケット主導という既成概念を覆す試みを、2024年の初回から継続している。
第3回となる今回もソウル貿易展示コンベンションセンター(SETEC)で開催され、韓国、ドイツ、ルーマニア、フィンランド、スイス、タンザニアなど世界各都市から計35団体が参加した 。本フェアの大きな特徴は、アジアで紹介される機会の少なかった地域のギャラリーが多数参画している点にある。

タンザニアのダルエスサラームを拠点とするRangi Galleryは、今回がアジアのアートシーンへの初披露となる 。現代アフリカ美術の地域的文脈から生まれるアーティストを紹介しており、会場にはタンザニア出身の女性作家3名の作品が並ぶ 。ディレクターのローナ・マシバ・アルボーは、「ヴェネチア・ビエンナーレ2026」のタンザニア館のキュレーターも務めており、創設者ノ・ジェミョンの熱意と韓国のアートシーンへの期待により参加を決定したという。
ブースでは、医師の傍ら制作を始めた新進気鋭のテレジア・マサウェや、今年のヴェネチア・ビエンナーレにも選出されているヴァレリー・アシームウェ・アマニの作品を展示。ローナは、ヴァレリーが世界的に認知される前段階として、本フェアへの出展を重要な節目と捉えている。

ルーマニアから初参加したJECZA Galleryは、ゲンティ・コリニら7名のアーティストによる絵画や彫刻を展示。ディレクターのアンドレイ・イェチャは、ルーマニア出身者に加え、アルバニアやフランスなど多国籍な作家を混成させた構成を特徴として挙げている。



































