韓国・ソウルで「ART OnO 2026」が開催。非営利機関やアジア初進出のギャラリーも多数参加

韓国のソウル貿易展示コンベンションセンター(SETEC)で、第3回目となる国際アートフェア「ART OnO 2026」が開催される。会期は4月3日〜5日。

ART OnO 2025

 2024年に、韓国のソウル貿易展示コンベンションセンター(SETEC)で初めて開催された国際アートフェア「ART OnO 2026」。その第3回目の開催が決定した。会期は4月3日〜5日。

 「Art One and Only」を意味する「ART OnO」は、作品売買の場を超えて、美術館や財団といった公的・非営利機関との対話を重視するブティック型のアートフェア。フェアにおけるマーケット主導での開催という既成概念を覆す、多層的なプラットフォームの提示を目指している。

ART OnO 2025

 本フェアの最大の特徴は、コマーシャルギャラリーと並び、多様な非営利のアート機関が参加する点だ。韓国国内からは、現代美術の展示や研究を支援してきた非営利機関であるSONGEUN(ソンウン)をはじめ、全南道立美術館、水原美術館などの公立美術館、さらにはCHAPTER IIなどの民間機関が参加。加えて今回中国から、北京を拠点とするX Museumや上海を拠点とするfibre / áunn museumも初参加する。これらの機関は、本フェア内で独自にキュレーションを行い、展示を展開する予定だ。

 さらに、アジアのアートフェアでは紹介される機会が少ない、アフリカ、東欧、北欧といった地域のギャラリーが多数参加する点も特徴のひとつ。例えば、タンザニアのダルエスサラームを拠点とするRangi Gallery。同ギャラリーはアフリカ大陸に直接根ざしたプログラムを展開しており、今回がアジアのアートシーンへの初披露の場となる。ほかにも、ルーマニアから初参加し、東欧の現代美術の文脈をアジアに紹介するJECZA Galleryや、フィンランド・ヘルシンキを拠点にインスタレーション、パフォーマンス、ビデオなどのタイムベースド・メディアを積極的に扱うMakasiini Contemporaryなどが集結する。

Rangi Galleryより、Theresia Massawe Mwanamwali 2025 キャンバスにアクリル 100×100 cm
Makasiini Contemporaryより、Daniel Arsham Labyrinth and The Apple 2025 キャンバスにアクリル 76.5×58.5×3.2cm

 日本からは、昨年と同様、AISHOMISAKO & ROSENが参加。また、韓国・ソウルと米・ロサンゼルスを拠点とするギャラリーGana Artのブースでは、日本人アーティスト・川内理香子のソロプレゼンテーションが予定されている。

Gana Artより、川内理香子 Jaguar of the Sky 2026 キャンバスに油彩 130.3×97cm

 フェアの期間中、ソウルの街全体を巻き込んだプログラムも多数展開される。VIP向けプログラムとして、ソウル市内の主要なギャラリーやアーティストのスタジオを巡るガイド付きツアー「OnO Bus」の運行や、済州島のアートスポットを巡るプレ・ツアーも企画されている。ほかにも子供たち向けの体験型プログラムやトーク・プログラムなども開催される予定だ。

編集部