「高木由利子 写真展 Threads of Beauty 1995-2025 ― 時をまとい、風をまとう。」(Bunkamuraザ・ミュージアム)開幕レポート。写真と衣服、「かっこいい」を生み出す物質

東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで、移転前最後となる展覧会「高木由利子 写真展 Threads of Beauty 1995-2025 ― 時をまとい、風をまとう。」が開幕した。会期は3月29日まで。写真家・高木由利子が世界各地の伝統的な衣服をまとう人々を30年にわたり撮影してきた作品群が、現代の都市を生きる人々に投げかけるものとは。会場をレポートする。

文・撮影=安原真広(編集部)

スポットで照らされた作品が並ぶ展示空間。中央は《Colombia, 2016》

 東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで、世界各地の伝統的な衣服をまとう人々を30年にわたり撮影してきた写真家・高木由利子の個展「高木由利子 写真展 Threads of Beauty 1995-2025 ― 時をまとい、風をまとう。」が開幕した。会期は3月29日まで。

 会場であるBunkamuraザ・ミュージアムを擁する複合文化施設「Bunkamura」は新施設への拡大移転を控えており、本展は現展示室での最後の展覧会となる。なお、会場設計は「KYOTOGRAPHIE 2023」における二条城での高木の展覧会も手がけた、建築家・田根剛が担当した。

 高木は1951年東京都生まれ。武蔵野美術大学でグラフィック・デザインを学んだ後、ポルトガルに渡る。 イギリスでファッション・デザインを学び、フリーランスのデザイナーとしてヨーロッパで活動を7年ほど続けたのち、モロッコへの旅での個人的な撮影をきっかけに写真家に転身。90年代当時を代表するファッションデザイナーの作品を撮影した『IN AND OUT OF MODE』(ギャップ・ジャパン、1994)のようなファッションを主題とした作品、あるいは『Nus intimes』(用美社、1994)や『Confused gravitation』(美術出版社、1994)といった身体への興味を前面に出したコンテンポラリー・ヌードの写真集を刊行し、その仕事の幅を広げていった。

《India, 2002》(左)と《Nambia, 2001》(手前)。会場は様々な角度から被写体の「視線」を感じる空間となっている

編集部

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