2つ目の会場では、いよいよ各作家の作品が紹介される。ここで本展の特徴のひとつとして、章立てされていない点があげられる。天井が高い大きな会場には、部屋を区切るものも順路もない。その背景には、誰かを特別視して紹介することや、作家同士をグルーピングすることはせず、あくまでフラットに14名の作家を紹介したいという意向があるという。

代わりに各作家の相関図が用意されている。様々なトピックにあわせてそれぞれが結びつけられた相関図には、各作家を理解するためのヒントが隠されている。

会場で紹介される作品の一部を紹介する。まず入ってすぐのところに展覧されるのは、芥川(間所)紗織の作品。愛知県出身の芥川は人体をモチーフにした作品を経て、抽象的な作品を手がけている。

その向かい側で紹介されるのは、毛利眞美。半抽象的な作品を制作したのち、より抽象的な作風へと展開していく。芥川同様人体を描いているが、作家によってその表現方法は大きく異なることが、比較することで見えてくる。




















