• HOME
  • MAGAZINE
  • NEWS
  • REPORT
  • 「大竹伸朗展 網膜」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)開幕。半世…

「大竹伸朗展 網膜」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)開幕。半世紀の活動を「網膜」で振り返る【4/4ページ】

貴重な写真や資料も

 最後の展示室Aでは、「網膜」シリーズの成り立ちがわかるような関連作品・資料が膨大な数となって紹介される。

展示風景より

 「網膜」シリーズと接続する「眼」「フィルム」「写真」といった言葉を糸口に、大竹の幼少期や学生時代の記憶、幅広い制作活動の軌跡をたどること。それは、大竹の網膜に焼き付いてきた記憶の断片を、私たち鑑賞者が追体験するようなものなのかもしれない。

 学生時代から現在に至るまで、大竹の50年間の活動が凝縮された本展。とくに「網膜」をテーマに、この規模の展覧会が開かれることは二度とないかもしれない。大竹自身も「挑戦的な展覧会」と語る本展を、その脳裏に刻んでほしい。

展示風景より、手前左から《夏、宇和島 2》(1989)、《夏、宇和島 1》(1988)
展示風景より、「網膜/茶波紋」(1990)
展示風景より、「網膜/スケープ」(1990)
展示風景より、「網膜/ライトアンドシャドウ」(1990)
展示風景より、参考資料(網膜シリーズ)

編集部