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「大竹伸朗展 網膜」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)開幕。半世紀の活動を「網膜」で振り返る【3/4ページ】

大作がフルバージョンで展示

 この3階展示室Cでは、その中央にそびえ立つ《網膜屋/ 記憶濾過小屋》(2014)に否応なしに惹きつけられるだろう。

展示風景より、大竹伸朗《網膜屋/記憶濾過小屋》(2014)

 本作は、90年代初頭に制作された未発表の大型〈網膜〉をはじめとした作品群が核となったインスタレーション《網膜屋/記憶濾過小屋》(2014)が聳え立つ。同作は、「亡くなった人々の写真などから網膜と記憶を再現して伝える」という架空の商売をコンセプトにしたもの。

 本作が展示されるのは「ヨコハマトリエンナーレ 2014」以来であり、かつ本展では当初構想していたフルバージョンの姿となった。めったに展示機会のない大作に、あらためて目を凝らしたい。

展示風景より、大竹伸朗《網膜屋/記憶濾過小屋》(2014)
展示風景より、大竹伸朗《網膜屋/記憶濾過小屋》(2014)
展示風景より、大竹伸朗《網膜屋/記憶濾過小屋》(2014)

編集部