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「まだまだざわつく日本美術」(サントリー美術館)開幕レポート。作品を楽しむために重要な「心のざわめき」に注目【3/7ページ】

 第2章の「おりおりする」では、空間の大きさや用途に応じて自由自在に折り曲げられてきた屛風が再現展示されている。屛風は、表彰式や結婚披露宴などのお祝いの場で、金屛風がジグザグに折り曲げられている様子のイメージが強いが、そもそもは空間を区切るパーテーションとして日常使いされてきた。そのため屏風は、必ずしもジグザグにではなく、不定形に折り曲げられていることが多かったという。

展示風景より、手前:《猛虎図屛風》岸駒 六曲一双、文政5年(1822、サントリー美術館蔵 【展示期間:右隻は7月28日まで、左隻は7月30日〜8月24日】

 会場には、実際に観客が自分で「おりおりする」ことができる小さい屛風の模型もある。設置されている人型のアクスタの目線や気持ちを想像しながら、自分ならどのように屏風を折り曲げるか試すこともできる。

展示風景より

編集部