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「古筆切 ―わかちあう名筆の美」(根津美術館)開幕レポート。様々なアプローチから知る名筆の楽しみ【5/5ページ】

このほかにも見どころは盛りだくさん

 今回、展示室2では、「一行書(いちぎょうしょ)」が紹介される。古くは「ひとくだりもの」といわれ、簡素な禅語を一行に記して茶室の掛け物にした書は、記憶しやすいことから、江戸時代以降、人気を博したそうだ。大徳寺歴代の僧都から、江戸狩野の創始者・探幽や良寛さんの書まで、古筆切とはまったく異なる大胆、おおらかな書も新鮮に感じられるだろう。

テーマ展示「一行の書」展示風景より

 2階では、古代中国の銅鏡がずらりと並ぶ。同館の所蔵の奥深さを改めて感じるとともに、十二支を彫り込んだ鏡には、来年の干支・蛇の姿を探してみたい。

展示風景より、《狻猊十二支文鏡》(7世紀、卯里欣侍氏寄贈、根津美術館)。ここに刻まれたヘビはミュージアムグッズにもなっているので、探してみて

編集部